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プラズマクラスター搭載商品の累計販売台数が5,000万台を達成
(2014/4/17 13:45)
シャープは、独自の空気浄化技術「プラズマクラスター」を搭載した商品の販売台数が2013年12月末に世界累計5,000万台を達成したことを発表した。
「プラズマクラスター」とは、自然界にあるのと同じプラスとマイナスのイオンを放出して空気を浄化する独自技術。2000年にシャープの空気清浄機に搭載したのを皮切りに、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、扇風機、ドライヤー、ロボット家電など、同社の15製品に搭載されている。また、同技術は、国内外24の第三者機関で効果を実証されており、シャープの製品以外にも車や新幹線車両、生産工場など26の企業で採用されている。
シャープ 健康・環境システム事業本部 副本部長 阪本実雄氏は、プラズマクラスター技術の3代要素として「高い安全性」「確かな効果」「進化する技術」を挙げ、「これらの要素があったからこそ、プラズマクラスターは世界で認められた」と話す。
5,000万台達成の内訳は、アジア、中近東などの海外が15%、国内85%。売上への貢献度も高い。2013年度のシャープ白物家電事業の売上の約5割はプラズマクラスター関連製品が占めるという。
また、今後については「共働き増加、高気密住宅の普及などを含む住環境や花粉、黄砂、PM2.5などの外部環境を考慮すると、室内の空気環境はこれまで以上に気になる。これから迎える梅雨シーズンを前に、特にカビとニオイの効果について、改めて注力していく」として、カビやニオイに対する抑制効果を改めてアピールした。
プラズマクラスターを搭載しているエアコンや洗濯機は内部にカビ菌が発生しにくいほか、冷蔵庫では庫内壁面の付着臭を低減する効果があるという。
なお、4月23日より大阪市営地下鉄 御堂筋線30000系車両に、プラズマクラスターを導入することも併せて発表された。プラズマクラスターは、これまで山形新幹線「つばさ」、東北新幹線「はやぶさ」、南海電鉄特急「サザン」など、長距離移動の車両への導入実績はあるが、通勤車両に搭載されるのは今回が初めて。
「たくさんの人が乗り降りする御堂筋線に導入することで、どういう効果が得られるか、まずは試行的導入となる」(阪本実雄氏)という。