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プラズマクラスター搭載商品の累計販売台数が5,000万台を達成

 シャープは、独自の空気浄化技術「プラズマクラスター」を搭載した商品の販売台数が2013年12月末に世界累計5,000万台を達成したことを発表した。

プラズマクラスターを搭載したシャープ製品。現在15製品を展開する
2000年に空気清浄機に導入したのがスタート
現在では扇風機やドライヤー、ロボット家電などにもプラズマクラスターを搭載する

 「プラズマクラスター」とは、自然界にあるのと同じプラスとマイナスのイオンを放出して空気を浄化する独自技術。2000年にシャープの空気清浄機に搭載したのを皮切りに、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、扇風機、ドライヤー、ロボット家電など、同社の15製品に搭載されている。また、同技術は、国内外24の第三者機関で効果を実証されており、シャープの製品以外にも車や新幹線車両、生産工場など26の企業で採用されている。

「プラズマクラスター」とは、自然界にあるのと同じプラスとマイナスのイオンを放出して空気を浄化する独自技術。ウイルス、菌、カビ、静電気などに効果があるという
現在自社製品15品目に搭載するほか、26の企業でプラズマクラスターが採用されている
昨年末に世界累計販売台数5,000万台を達成。内訳は、アジア、中近東などの海外が15%、国内85%
シャープ 健康・環境システム事業本部 副本部長 阪本実雄氏

 シャープ 健康・環境システム事業本部 副本部長 阪本実雄氏は、プラズマクラスター技術の3代要素として「高い安全性」「確かな効果」「進化する技術」を挙げ、「これらの要素があったからこそ、プラズマクラスターは世界で認められた」と話す。

 5,000万台達成の内訳は、アジア、中近東などの海外が15%、国内85%。売上への貢献度も高い。2013年度のシャープ白物家電事業の売上の約5割はプラズマクラスター関連製品が占めるという。

 また、今後については「共働き増加、高気密住宅の普及などを含む住環境や花粉、黄砂、PM2.5などの外部環境を考慮すると、室内の空気環境はこれまで以上に気になる。これから迎える梅雨シーズンを前に、特にカビとニオイの効果について、改めて注力していく」として、カビやニオイに対する抑制効果を改めてアピールした。

 プラズマクラスターを搭載しているエアコンや洗濯機は内部にカビ菌が発生しにくいほか、冷蔵庫では庫内壁面の付着臭を低減する効果があるという。

梅雨時期を迎え、今後はカビ、ニオイに対する効果を改めてアピールしていくという
プラズマクラスターを搭載した洗濯機はカビ菌を抑制する効果があるという
冷蔵庫の庫内壁面の付着臭を低減する効果があるという
大阪市営地下鉄 御堂筋線30000系車両に、プラズマクラスターを導入。通勤車両に搭載するのは今回が初めてだという

 なお、4月23日より大阪市営地下鉄 御堂筋線30000系車両に、プラズマクラスターを導入することも併せて発表された。プラズマクラスターは、これまで山形新幹線「つばさ」、東北新幹線「はやぶさ」、南海電鉄特急「サザン」など、長距離移動の車両への導入実績はあるが、通勤車両に搭載されるのは今回が初めて。

 「たくさんの人が乗り降りする御堂筋線に導入することで、どういう効果が得られるか、まずは試行的導入となる」(阪本実雄氏)という。

阿部 夏子