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新冷媒R32を採用、暖房能力“No.1”のエアコン「ノクリア」

nocria(ノクリア) Zシリーズ。室内機のサイズは798×350×293mm(幅×奥行き×高さ)

 富士通ゼネラルは、暖房能力“No.1”のエアコン「nocria(ノクリア) Zシリーズ」の2014年モデルを1月中旬より順次発売する。価格はオープンプライス。6畳用から26畳用まで8機種が揃う。店頭予想価格は280,000円~390,000円前後。

 同社のラインナップでは最上位モデルの高級エアコン。環境に配慮した新冷媒「R32」を採用し、新設計の基幹部品を搭載したことで、省エネ性能を向上させ、“業界No.1”の暖房能力を実現したという。

 具体的には、室内機ではファンモーターや送風経路の構造を見直し、熱交換と送風の効率を向上させた。室外機では、圧縮機、インバーター、プロペラファンなどの基幹部品を新設計し、高効率化したという。これにより、低温時のJIS定格暖房能力は、冷房の適用畳数23畳の「AS-Z71D2」で9.2kW、同20畳の「AS-Z63D2」で9.1kWとなった。

新冷媒に対応するよう設計された高効率圧縮機
インターリーブPAMインバーター
高効率プロペラファン

 機能面では、ワンタッチで節電できる「節電お知らせ&ワンタッチ」機能を新たに搭載した。エアコンの運転状況や外気温などを感知し、使用状況に適した節電アドバイスを音声で知らせる。さらにアドバイスに応じて、リモコンのボタンからワンタッチで運転を設定できる。

 例えば、部屋にしばらく人が不在だった後には、人が不在になると自動で運転をセーブする「不在eco」機能を設定するよう音声で促したり、昨日の電気代を超えそうになった時に、運転を弱めることを提案するという。

室内機から節電アドバイスを受けて、リモコンで設定できる

 リモコンは、通信方式に同社独自の電波の無線(RF)を採用しており、リモコンをエアコンに向けなくても、別室からでも操作できる。今回新たに、電源のON/OFFを操作できる小型リモコン「かんたんスイッチ」を、通常のリモコンとは別に同梱する。かんたんスイッチを玄関や別室に設置することで、エアコンの消し忘れを防いだり、あらかじめ冷暖房の運転をONにしておくことができるという。かんたんスイッチのサイズは70×70×19.5mm(幅×奥行き×高さ)で、壁掛けにも対応する。

付属のリモコン。温度設定は、0.5℃刻みでより細かく設定できるようになった
コンパクトな「かんたんスイッチ」

 新機能としてはほかに、スマートフォンとの連携機能を追加した。エアコンを家庭内の無線LANネットワークに接続することで、外出先のスマートフォンからインターネットに接続して、運転のON/OFF操作や運転状況の確認が可能となる。

かんたんスイッチを使ったり、スマートフォンと連携させることで、室外や外出先からエアコンのON/OFF操作が可能

“デュアルブラスター”の新モデルも登場

nocria(ノクリア) Xシリーズ。室内機のサイズは890×329×293mm(同)

 富士通ゼネラルでは、室内機から2種類の気流を送り出すエアコン「nocria(ノクリア) Xシリーズ」も2月下旬より発売する。適用畳数10畳から26畳まで6機種が揃う。価格はオープンプライス。店頭予想価格は220,000円~370,000円前後。

 Xシリーズは、2つの気流を送り出す気流制御技術「DUAL BLASTER(デュアルブラスター)」を採用している。デュアルブラスターでは、室内機の中央と両側面から2つの気流を送り出すことで、“自然風”に近いを快適さを生むという。

室内機の中央と両側面から2つの気流を生む気流制御技術「デュアルブラスター」

 新製品ではこのデュアルブラスター技術をよりきめ細かく制御して快適さを向上させた点が特徴。上下左右の風向きの設定段階を増やしたうえ、従来の運転中には吹き出し続けていた風を間欠運転するなどの制御を加えて、ゆらぎの気流を生みだし、より自然の風に近づけたという。

 さらに上位モデルZシリーズと同様に、新冷媒「R32」を採用し、新設計の圧縮機などの基幹部品を搭載して省エネ性を高めた。また、「節電お知らせ&ワンタッチ」機能やスマートフォンとの連携機能を搭載し、「かんたんスイッチ」を同梱する。

小林 樹