ニュース

タニタ、“隠れ糖尿病”を簡単にチェックできる一般家庭向け尿糖計

電子尿糖計 UG-120と、タニタの谷田千里代表取締役社長

 タニタは、糖尿病予防に役立つ「電子尿糖計 UG-120」を11月14日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は本体が14,000円前後。別売りの専用カートリッジが6,500円前後。

 尿に含まれるブドウ糖(尿糖)の量を測る尿糖計。血糖と相関関係にある尿糖を計測することで、食後の高血糖を判定し、“隠れ糖尿病”を手軽にチェックできる点が特徴。

スリムな本体
センサー部
センサーカートリッジは別売りで、約60日使用可能

 これまで尿糖計は販路が限られてきたが、今回薬事法が改正されたことで、新たに尿糖値を詳しく測れる家庭用の製品が、血圧計と同じように量販店やドラッグストアの店頭で販売できるようになった。

従来の「高度管理医療機器」カテゴリから、家庭用の血圧計と同じ「管理医療機器(クラスII)に分類された
量販店やドラッグストアで購入が可能になる

 食事開始から2時間後の尿を本体のセンサー部にかけると、約6秒で計測が完了する。測定後はセンサー部を水で洗い流すだけだ。センサーを搭載するカートリッジは別売りで、約60日もしくは200回使用できる。

 毎食後の尿糖値を自分でチェックできるので、食生活や運動などの生活習慣を改善しながら、糖尿病を早期に予防できる点がメリットとなる。

実演ではカップに挿しているが、実際には本体に直接尿をかける
6秒程度でピピッと音がして、尿糖の測定値が表示される
使用後はセンサー部を水道水で洗い流す

 UG-120の本体サイズは118×68×22mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は約80g。電源はコイン型リチウム電池CR2032が1個。1日3回測定する場合、電池寿命は約180日。1回の測定にかかるコストは約30円。付属品として、カバー、スタンド、保存液ボトル、洗浄ボトル、使い方の小冊子が同梱される。

セット一式
折りたたんで付属のケースに収納し、持ち運べる
付属のスタンドに立てておくこともできる

国民の4人に1人が糖尿病かその予備軍

タニタ 谷田千里代表取締役社長

 厚生省の調査によると、国民の4人に1人が糖尿病かその予備軍の“隠れ糖尿病”であるという。タニタでは、手軽に測れる尿糖計を、血圧計のような健康機器の1ジャンルとして確立させたい構えだ。

 同社の谷田千里代表取締役社長は、「今後も病気を予防する健康機器を開発していくだけでなく、レシピの提供やレストランの運営などの総合力を結集して、日本を健康にしていきたい」と抱負を語った。

日本国民の4人に1人が糖尿病かその予備軍で、高齢化や食生活の欧米化、運動不足、ストレスなどの影響が指摘されている
糖尿病は医療費もかさむので、予防が大切と言われている

 発売に合わせて、3,150円で一週間試せるレンタルキャンペーンも実施する。期間は11月14日から2014年2月14日の3カ月で、3,000セット限定。同社のホームページから申し込みを受け付ける。

小林 樹