イベントレポート

グッドデザインエキシビション2013

指1本で貧血をチェックできる計測ツール

健康モニタリング装置 ASTRIM FIT

 グッドデザイン賞の受賞作品1,212点を展示する「グッドデザインエキシビション2013」が、10月30日から11月4日まで東京ミッドタウンで開催されている。家電Watchでは、会場で公開された家電製品や照明機器、日用雑貨品を紹介する。

 医療機器メーカーのシスメックスは、指一本を差し込むだけで、貧血の指標である血中ヘモグロビン推定値を測定できる計測機器「健康モニタリング装置 ASTRIM FIT」を出展した。採血検査と違って、痛みもなく、気軽に測定できる点が特徴だ。

 【お詫びと訂正】初出時にシスメックス社の社名を誤って記載しておりました。お詫びして訂正させていただきます。

 使い方は、本体に中指を深く差し込み、STARTボタンを押して性別を選択する。測定の手順は液晶画面がガイドしてくれるので、1人で簡単に使える。約30秒で測定が終了し、ヘモグロビン推定値のほか、血管幅や指温度が表示される。自覚症状が出にくい貧血を気軽にチェックできることで、病気の予防に繋がるという。

中指を深く差し込んで測定する
液晶画面のガイドに従うだけで、簡単に測定できた
30代後半の男性記者のヘモグロビン推定値は14.8で正常。ヘモグロビン量は、成人男性で13以上、成人女性で12以上が目安とされている
血管幅や指温度、静脈における酸素化指標(VOI)も測定する
デザインはプロダクトデザイナーの柴田文江氏が手掛けた

 デザインは、家電をはじめとした多くのプロダクトデザインを手掛ける、Design Studio S代表の柴田文江氏が担当した。外観はシンプルで、サイズは家庭用の上腕式血圧計に近い。液晶画面にはバックライトを搭載し、表示は大きく見やすい。

 学校の保健室やスポーツ施設向けに、12月の発売を予定している。

小林 樹