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東芝、小田急の新車両に“鉄道業界初”の調光機能付きLED照明を導入
~優先席には電球色を採用
(2013/2/20 15:38)
東芝ライテックは、小田急電鉄の新造車両に、“鉄道業界初”となる調光機能付きLED照明を納入した。
今回納入される照明器具は、40W形と20W形のLED車両照明。小田急電鉄の新造車両「4000形」一編成(10両)に、合計240台納入される。従来の40W形車両用蛍光灯「FLR40W」(消費電力50W)と比べ、消費電力が半分の25Wになる。
40W形LED車両照明器具ではさらに、全3段階の調光機能を搭載。調光時の消費電力は、調光レベル1では従来の蛍光灯器具よりも約62%減の19W、調光レベル2では同比約76%減の12Wとなる。さまざまなシーンに併せて明るさを調節することで、車内の一部の蛍光灯を取り外した“間引き点灯”のような、明るさが不均一な車内空間で節電するのではなく、どの席も明るさを均一に保ちながら、省エネ化が図れるという。
光色は白色(5,000K)だが、優先席のみ、吊り革の色と合わせた暖色系の光色(3,500K)を採用。空間全体の雰囲気づくりに貢献したという。
デザイン面では、発光部と灯具を一体化した形状を採用。外郭には不燃性のガラスクロスを取り入れている。
40W形LED車両照明器具の本体サイズは1,250×100×74mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約3.2kg。定格寿命は40,000時間。器具光束は1,800lmで、調光時は1,425/900lm(調光レベル1/調光レベル2)。