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東芝、座っている人も認識するオフィス向け人感照明センサー
(2013/3/5 00:00)
東芝ライテックは、着席している人も認識する人感照明センサー「撮像素子人感センサー TTFCA01A」を4月1日より、ビルやオフィス向けに発売する
人のわずかな動きから、人がいるかいないかを検知するオフィス用の照明人感センサー。従来の人感センサーは、人体と周囲の温度差により変化する赤外線エネルギー量の変化から人を感知する「焦電型赤外線センサー」で、人と検知するためには、約30cm~1m程度の動きが必要で、動きが少ないと「人はいない」と検知していた。
撮像素子人感センサーは、1秒あたり0.5mm以上の早さで移動する15cm以上の物体を検知するセンサー。人のわずかな動きも検知できるため、オフィスに着席している場合も「人がいる」と検出できるようになった。従来型のセンサーでは、人がいるのに消灯してしまうことがあるなどの問題から、一旦点灯したあとの点灯保持時間を長く設定するなどの使い方をしていたが、撮像素子人感センサーは人を正しく検出できるため、点灯保持時間を短く設定すること可能で、省エネにもつながるという。検知方式は画像認識 移動検知方式で、天井面に設置する。設置時の天井高さは2.7m。
検知範囲や設定もよりフレキシブルになった。センサーの検知エリアは7.2m四方で、その中でエリアを4つまでわけることができる。これにより、例えばオフィスのレイアウト変更により机の配列を変更し、照明器具の区分が変更になっても、センサーの検知範囲を合わせることができ、センサーそのものの配置を変える必要がなくなった。
また、検知範囲の一部エリアを非検知エリアと設定することもできる。通路など人通りが多い場所を非検知エリアに設定することで、人が通過しても点灯・照明することがない。
同センサーは、東芝ライテックの照明器具個別制御システム「T/Flecs(ティーフレックス)」用人感センサーとして、ビルやオフィス向けに展開される。基本的には照明器具と組み合わせて導入するもので、価格は導入システムにより変わる。センサー単品での参考価格は12万円前後。電源電圧はAC100V~AC240Vに対応する。消費電力は6W以下で、信号消費電流は10mA。