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東北電力、東日本大震災で被災した火力発電所がすべて復活

~最後に残った原町火力発電所1号機が発電再開

 東北電力は、東日本大震災で被災した福島県南相馬市の原町火力発電所1号機(100万kW)が復旧し、1月28日11時14分に試運転による発電を再開したと発表した。これで、東北電力管内の被災したすべての火力発電所が復活した。

太平洋岸にある原町火力発電所は津波で大きな被害を受けた。(平成23年度第一四半期決算説明資料より)

 原町火力1号機は、2012年12月下旬の試運転を目指していたが、タービン軸受潤滑油の清浄度が上がらず、配管内の洗浄を追加で行なうために、2013年2月上旬へと試運転開始を変更していた。しかし、予定よりも順調に作業が進み、1月中に試運転へとこぎつけた。

 原町火力のもう1台の発電機である2号機(100万kW)は、2012年11月3日に試運転を開始し、3月末の営業運転開始を目指している。それを踏まえて、1号機の営業運転開始時期は、現時点では未定としている。

2012年10月時点での復旧見通し。「原町火力発電所の復旧により被災火力発電所は全て復旧完了」と書かれている(平成24年第2四半期決算説明資料より)
原町火力発電所の復旧状況(同)

伊達 浩二