東北電力、ガスタービン発電機2基が営業運転入り

~2カ所合計で67万kWを発電【追記】

 東北電力は、6月上旬から試運転を行なっていたガスタービン発電機2基が、営業運転を開始したと発表した。

 営業運転入りしたのは、東新潟火力5号機(33.9万kW)と秋田火力5号機(33.3万kW)で、いずれもガスタービン方式による発電機。構造がシンプルなため、工期が短いという特徴がある。

東新潟火力5号機秋田火力5号機

 東北電力では、東日本大震災の影響で、原子力発電所および太平洋岸の原町火力発電所が停止しているため、緊急設置電源としてガスタービン発電機の設置を進めていた。

 ガスタービン発電機は、停止状態からの起動に要する時間が短く、負荷の大きい時間帯のみ動作させるなど、柔軟な運用なできるというメリットもある。東北電力では、2011年7月の豪雨により、第二沼沢揚水式発電所(46万kW)が停止しており、本来は揚水式発電所が担う、夏期の昼間の発電量を補うという意味もある。

 東北電力のガスタービン発電機は、八戸火力発電所5号機(27.4万kW)も22日に試運転を開始した。

【6月22日18時追記】八戸火力5号機について、試運転開始のリリースが出たので追記しました。

2012年4月の決算発表で公開された発電所の運転状況。緑色の枠が緊急設置電源





(伊達 浩二)

2012年6月22日 13:45