ハーマンのビルトイン食器洗い乾燥機で発火事故、約8千台を無償点検

 ハーマンは、同社が製造したビルトイン式の食器洗い乾燥機のうち、過去に修理した製品において発火事故が発生したと発表。約8千台の対象製品について、無償で点検・修理を実施する。

 対象となる機種は、ハーマンが2000年8月から2006年12月にかけて製造したビルトイン食器洗い乾燥機のうち、2002年4月から2007年4月の間に修理・点検し、電装基板の交換をしたもの。ハーマンブランドのほか、パナソニック(旧松下電工)、ナスラック(旧ナスステンレス)、クリナップ、トーヨーキッチンブランドで販売されていた製品も含まれる。合計台数は7,940台。対象機種の見分け方は、ハーマンのホームページにて公開されている。

 発火事故は2012年7月、兵庫県神戸市で1件発生した。事故原因は、電装基板の交換に伴う電線接続作業の不具合により接触不良が発生し、接続部が高温になることで、ニオイや煙が発生、製品の損傷や周囲を汚損に至ったという。

 ハーマンではこれを受け、該当製品の点検・修理を無償で実施。対象製品のユーザーに対して、ダイレクトメールで連絡をするとしている。なお、点検・修理時間は約30分程度を予定している。

対象となる食器洗い乾燥機の確認方法。扉を開けた天井面に、型番と製造番号が記されている





(正藤 慶一)

2012年9月28日 00:00