北海道電力、残暑による電力需要急増で節電を呼びかけ

 北海道電力は、残暑による電力需要急増により、電力供給予備率が低下するとして、節電を呼びかけている。

 北海道電力は9月14日付けで7%の数値目標付き節電期間が終了した。しかし、15日以降も札幌などで日中の最高気温が30℃を越える真夏日となるなど、残暑がきびしく、電力需要がこの夏最大だった8月22日の463万kWに匹敵する水準に達しているという。

 このため、北海道電力では、作業停止中だった苫小牧共同火力発電所3号機(25万kW)の補修作業を中止し、18日10時から運転を再開する。

 また、他事業者からの電力調達を行なうが、18日のピーク時供給力は526万kW、予想最大電力は480万kW、供給予備力は46万kWとしており、安定供給の目安となる60万kWを確保するのは難しい状況としている。

 さらに発電設備の計画外停止や、本州との送電線である北本連系設備が停止が発生した場合には、厳しい状況になる可能性もある。

 なお、11時現在の使用電力実績は452万kWで、需要のピークは18時から19時と予想している。

18日11時現在のでんき予報。北海道電力では、夕方の18時頃が電力需要のピークとなる

 北海道電力では、「節電をお願いしていた期間の終了後ですが、お客さまにおかれましては、日常生活や経済活動に支障のない範囲で、可能な限りの節電にご協力いただきますようお願いいたします」としており、強く節電を呼びかけている。






(伊達 浩二)

2012年9月18日 11:35