シャープの“さくら色LEDシーリング”は、目にやさしく肌もキレイに見える
――新モデルの説明会

 シャープは、同社が13日に発売した“さくら色”のLEDシーリングライト「さくら色LED照明 DL-C506V/C406V/C306V/C206V」4製品の新製品発表会を開催。その中で、さくら色の光が人間の目にやさしく、また肌の色を良く見せるなど演色性も高いことをアピールした。

 価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は、12畳用「DL-C506V」が50,000円前後、10畳用「DL-C406V」が45,000円前後、8畳用「DL-C306V」が40,000円前後、6畳用「DL-C206V」が35,000円前後。

さくら色LED照明 DL-C506V「ソメイヨシノ」(ホワイトバランスは白熱電球[約3,200K]に固定して撮影。右も同じ)八重桜
本体内部のLED光源。一部に赤色のLEDが混ざっている新製品のLEDモジュール

 今年3月に発売されたLEDシーリングライト「さくら色LED照明」の廉価モデルとして発売される製品。さくら色LED照明は、10段階の調光・調色機能に加え、淡い色の“ソメイヨシノ”と、深みのある“八重桜”という、2種類の「さくら色」の光色が選べる点が特徴となる。

 民間の研究機関が行なった、睡眠時における効果調査によれば、さくら色の光を利用することで、寒色と比べて「気持ちが癒される」「寝付きが早い」、暖色と比べて「快適度が高い」「よく眠れる」「目覚めが良い」などの効果があったという。

 また、新製品の発売に合わせて、さくら色LED照明の新しい調査結果も発表。寒色と比べて、目のストレス感を抑える効果も確認されたという。同社で、寒色の青色がかった短い波長の光は、目の水晶体で乱反射しやすいため眩しく感じられる一方、さくら色は波長が長く、乱反射しにくい性質があるとしている。

 このほか、さくら色の明かりは色の再現度を表す「平均演色評価数(Ra)」も優れており、ソメイヨシノは90、八重桜は92と、高い数値となってい る。また、日本人の肌を表す「特殊演色評価数(R15)」についても、ソメイヨシノが93、八重桜が92と高い。シャープでは「日本人の肌の色の再現性も 高い」としている。

さくら色の光を利用することで、「気持ちが癒される」「寝付きが早い」「快適度が高い」「よく眠れる」「目覚めが良い」などの効果があったという新製品の発売に合わせて、「目にやさしい」という効果も確認された寒色は光の波長が短いため、目の中で乱反射が起きやすいという
寒色と八重桜の波長の違いさくら色は演色性も高く、特に日本人の肌の色を良く見せる効果があるという

 さらに、追加実験の結果、さくら色照明の下で1時間だけ過ごした状態でも、寒色と比べて「気持ちが癒される」「快感度が高い」「目にやさしい」という効果があったという。

 新製品のラインナップでは、ユーザーからの声を反映し、これまでの8畳用、10畳用、12畳用に加え、寝室や子供部屋など狭い空間用の6畳用も追加した。

追加の実験では、1時間という短い時間でも「気持ちが癒される」などの効果があったというラインナップに新たに6畳用を追加

 デザインはいずれも高さ48mmの薄型設計で、光源の光を広げる集光・拡散レンズを搭載。反射板と光拡散カバーも採用することで、明るい光が部屋や天井面まで広がる「面発光」が実現できるという。なお第1弾製品では、シーリング中央部に光が届かない仕様となっていたが、新製品では光を中央へ反射させることで、中心部がうっすらと光る仕様となっている。

 就寝時用の機能としては、60分間徐々に減光することで、自然な眠りを誘う就寝時用の機能「おやすみリズム」も搭載。スタート時は八重桜50%の明るさだが、10分後には30%、58分後には10%に減光、60分後になると常夜灯へ移行する。

 なお、第1弾製品で搭載されていた、一日の生活サイクルに合わせて光色や明るさを自動調光・調色する「エコあかリズム さくらプラス」機能については省かれている。

本体側面から見たところ。厚さ48mmの薄型設計となっている就寝時用の減光モード「おやすみリズム」機能も備える

 本体サイズは全機種が600×48mm(直径×高さ)。DL-C506Vの重量は3.2kgで、全光束は5,200lm、消費電力は80W。寿命は40,000時間。

 シャープによると、3月に発売した第1弾のさくら色照明は、ユーザーより「心が落ち着く」「気持ちが安らぐ」などの声を受けており、ホテルや有料老人ホームで導入されるなどの例もあるという。

ユーザーからの口コミによる反応。丸型ではなく「スクエアタイプ」を求める声もあったというさくら色LED照明は、ホテルや有料老人ホームでも導入されている
もちろん、さくら色以外の調色も可能。写真は「寒色」(ホワイトバランスは白熱電球[約3,200K]に固定して撮影。右も同じ)こちらは「暖色」





(正藤 慶一)

2012年7月13日 16:23