三菱電機、東北本線平泉駅に太陽電池を軸にした電力供給システムを納入
平泉駅 |
三菱電機は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の東北本線平泉駅、太陽電池と蓄電池を使用した電力供給システムを納入した。
太陽電池パネルは単結晶型で出力は78kW。蓄電池はリチウムイオン電池で容量は240kWh。これに、出力20kVAの電力変換装置(パワーコンディショナ)を組み合わせている。
また、動作状況などを表示する42型液晶ディスプレイ「エコ情報表示盤」を、駅の待合室に設置した。
駅東側に設置された太陽電池 | 駅待合室に設置された「エコ情報表示盤」のイメージ |
JR東日本によれば、平泉駅は、CO2排出をゼロとするゼロエミッションを目指す、「エコステ」のモデル駅とされている。
平泉駅では、今回納入された電力供給システムにより、晴天日は駅電力使用量をすべてまかなえ、ゼロエミッションを実現する。平泉駅付近では、年間170日ほどが晴天日とされており、年間で使用する電力量の約8割を太陽光発電でカバーできるという。
晴天昼間の電力の流れ | 夜間の電力の流れ |
また、「エコステ」実現のため、電力供給システムのほかに、LED照明の導入や、遮熱塗装による駅舎の断熱性向上などの設備も導入されている。
平泉駅に設置された設備 |
エコステモデル駅は、3月に本格稼働した中央本線四ツ谷駅が第一号で、今後は、京葉線海浜幕張駅や中央本線小淵沢駅などが検討されている。
(伊達 浩二)
2012年6月28日 15:29
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