京セラ、名古屋の高速道路に約2MWの太陽電池を供給

名古屋第二環状自動車道 鳴海地区に設置された太陽光発電システム

 京セラは、名古屋第二環状自動車道の一部区間に、同社の太陽電池モジュール約9,500枚を供給したことを発表した。総出力は約2MWで、国内の高速道路に太陽電池システムを設置した例としては最大規模にあたるという。

 モジュールを設置したのは、名古屋南JCT(ジャンクション)から高針JCTの間に位置する植田地区、有松地区、鳴海地区の3カ所。今回京セラが供給したのは太陽電池モジュールのみで、太陽光発電システムについては、株式会社きんでんと東光電気工事株式会社が設置した。

 見込まれる年間発電電力量は約2,180,000kWhで、これは一般家庭約460世帯分に相当する。発電した電気は名古屋南JCT~高針JCT間の照明や料金所の電力の一部として使われ、同区間の年間消費電力量の約40%を賄うという。

 今回採用された太陽電池モジュールは、表面ガラスの処理によって太陽光の反射を分散する「防眩タイプモジュール」。高速道路のほか空港施設などでも多く採用されている製品だという。






(阿部 夏子)

2011年6月10日 17:34