調理家電の節電は難しい? 使用を控えるは約4割

~控えるならホットプレートや電気ポット

 株式会社「ぐるなび」は調理家電についてのアンケート結果を公開した。インターネット上で行なったもので、回答者数は男女合計で1,202人。

 まず、「この夏、調理家電の使用を控えるか」という問いには、控えるが42.9%、特に控えないが52.1%と、控える人は半数以下だった。

使用を控えようと思う調理家電

 また、使用を控えると回答した人が、使用を控える調理家電は、ホットプレート、電気ポット/電気ケトル、電子レンジ/オーブンレンジで、それぞれ36.2%、36.0%、30.9%となっている。この次の食洗機/食器乾燥機は15.9%と低くなり、上の3つの調理家電以外は節電対象として強く認識されていないことがわかる。

 なお、ホットプレートと電気ポット/電気ケトルについては、使用を控えるのが難しいという人は、5.3%と7.4%に留まっていて、使用を控えるのが難しいとは思われていない。
 しかし、電子レンジは使用を控えるのが難しいという回答は19.2%と高く、使わずに済ませるのが難しい必需品として考えている人が多い。なお、オーブン機能を除く電子レンジの用途としては、温め直しや解凍という回答が多い。電子レンジは、本格的な調理機材というよりも、食べ物を暖めるための便利な家電として深く浸透していることがわかる。

電子レンジの用途は温めと解凍が多い

 先日、政府が公開した「家庭の節電対策メニュー」においても、節電対象として推奨されているのはエアコンや照明器具であり、調理家電は主な対象とはされていない。メニュー内では、「炊飯ジャーの保温を控える」や「電気ポットでお湯を沸かすのを控える」などが挙げられるに留まっている。むしろ調理家電は、日中の使用をできるだけ避けるために、家事スケジュールを立てるというピークシフト対策の対象として考えられている。この判断を踏まえれば、今回のアンケート結果も妥当な結論といえるだろう。






(伊達 浩二)

2011年5月23日 00:00