NECライティング、オフィス向けの直管形LEDリニューアルキット

~蛍光灯用器具を置き換えて消費電力を42%削減
JEL規格対応直管形LEDランプ リニューアルキット

 NECライティング株式会社は、オフィスで多く使われている直管形蛍光灯器具を直管形LEDに置き換える「JEL規格対応直管形LEDランプ リニューアルキット」を5月20日に発売する。

 リニューアルキットは、1灯用と2灯用が用意される。価格はオープンプライス。実売想定価格は、1灯用が20,000円前後、2灯用が36,000円前後の見込み。

 リニューアルの対象となるのは、オフィスでよく使用されている「FLR40W ラピッドスタート型蛍光灯」の対応器具。ソケットなどの電機部品を交換し、本体および反射板はそのまま使用する。

既存器具のリニューアル方法

 リニューアルキットに含まれる直管形LEDは、日本電球工業会規格(JEL801)に準拠した新規格「L字口金」の直管形LEDで、消費電力29W、色温度5,000K(昼光色)、演色性84Ra、光源寿命40,000時間。なお、LED器具は初期照度補正型で、使用期間中の照度が変わらないように調整しているため、平均消費電力は26Wとしている。

 NECライティングによる計算例では、年間点灯時間3,000時間のオフィスで、FLR40W 2灯の器具をリニューアルした場合、年間消費電力は42%減少する。照明器具100台を置き換えた場合、年間使用電気代は535,500円から308,700円へ、226,800円削減できるとしている。また、平均照度は804lxから813lxになり、ほぼ変わらない。

 NECライティングでは、リニューアルキットの出荷台数を、1灯用が年間3万セット、2灯用キットが年間10万セットと見込んでいる。

「FLR40W ラピッドスタート型蛍光灯」照明器具100台を置き換えた場合の計算例

 また、リニューアル対象を「高周波点灯専用Hf蛍光ランプ」にした、リニューアルキットも受注生産する。こちらも1灯用と2灯用が用意される。価格は受注時に対応。

 こちらのキットで使用される直管形LEDは、ラピッドスタート型用キットの直管形LEDとは異なる。定格消費電力35W、演色性88Ra、光源寿命12,000時間で、高演色で光源寿命が短い。一方、平均照度は向上し、蛍光管の804lxから1,000lxに明るくなるとしている。

「高周波点灯専用Hf蛍光ランプ」照明器具100台を置き換えた場合の計算例





(伊達 浩二)

2011年4月25日 15:38