富士通、コンセントの消費電力が確認できる電源タップ
「スマートコンセント」

富士通「スマートコンセント FX-5204PS、ゲートウェイ FX-5250GW」

 富士通コンポーネントは、コンセントごとの消費電力を測定する電源タップ「スマートコンセント FX-5204PS」を4月より発売する。価格はオープンプライス、実勢価格は1万円台後半。当面は法人向けの販売だが、今年の夏頃をめどに、WEBや店頭での販路を整備していく予定という。

 消費電力を測定する電力センサーを内蔵した電源タップ。4個のコンセントがあり、1コンセントごとに1W単位で消費電力を検出する。検出した値は、USB 2.0のインターフェイスを経由してパソコンで確認が可能となっている。

 電力検出には、富士通研究所が2010年3月に発表した非接触型電流センサーに、新開発の電圧測定回路を組み合わせた電力センサーを搭載。この電力センサーで、電流と電圧に位相差があっても有効電力を正しく検出できるという。

表示イメージ(簡易測定ソフトウェア使用時)

 また、待機電力も測れるため、パソコンの消し忘れなどの電力のムダ使いを明らかにし、省エネ化を推進できるとしている。同社がオフィスで試行したケースでは、従来に比べて約15%の消費電力削減ができたとしている。

 本体サイズは、298×82×32mm(幅×奥行×高さ)の小型テーブルタップサイズ。本体には簡易測定ソフトウェアも同梱。コンセントごとにオン・オフできるスイッチも用意される。電力容量は合計1,500Wまで。

 さらに別売の「ゲートウェイ FX-5250GW」を接続すると、検出データをネットワーク経由で閲覧できる。これより、スケジューラと連携して利用者の業務と消費電力を関連付けて表示することも可能だという。ゲートウェイの価格はオープンプライス、実勢価格は4万円台後半。サイズは125×104×50mm(幅×奥行×高さ)。電源電圧は5VDC用とPoE用の2種類が用意される。





(小林 樹)

2011年3月7日 15:20