ダイキン、医療施設や学校など大空間で使える空気清浄機

~100平方mの空間も「光速ストリーマ」で除菌可能

 

業務用空気清浄機 光クリエール ACEF12L-W

 ダイキン工業は、医療施設や学校など広い空間で使える、業務用の空気清浄機「業務用空気清浄機 光クリエール ACEF12L-W」を、10月25日に発売する。希望小売価格は30万円。

 人が集まる場所で、ニオイやウイルスの除去を目的とした空気清浄機。同社によると、ウイルスは家庭よりも、人が集まる公共空間での感染の危険度が高く、来客者や従業員の健康対策が重要としている。

 そこで本製品は、集塵や脱臭といった空気清浄機の基本機能に加えて、同社の家庭用空気清浄機にも採用されている独自の除菌機構「光速ストリーマ」を搭載。本体内部に取り込んだウイルスや菌に対し、集中的に光速ストリーマを照射することで、1時間で99.9%除菌できるという。また、光速ストリーマのユニットが2個搭載されており、放電量は家庭用の2倍(110μA)に増加。100平方mの空間でも、ウイルスや菌を約2時間(113分)で除菌できるという。

本体内部の構造ダイキン独自の除菌機能「光速ストリーマ」を搭載

 空気清浄機としての適用床面積は88平方mで、一般的な家庭の教室(72平方m)でも1台で対応できるという。運転音は「授業を妨げない静音」という30dB(弱運転時)となっている。 脱臭面では、アンモニア臭を約15分で感じなくなるレベルまで脱臭するという(1ppm→0.6ppm)。同社では、医療施設や介護施設など、ニオイがある現場でもスピーディーに脱臭できるとしている。

ストリーマによる、ウイルスの抑制性能本製品を使った、浮遊カビ菌の除去性能アンモニアの脱臭効果もある

 本体は、既存の建物でも簡単に取り付けられるよう、縦型でスリムな床置きタイプを採用。電源は一般的なAC100Vとなっている。

 本体サイズは420×355×1,005mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は29kg。運転音は30/42/50dB(弱/標準/強)。消費電力は30/70/160(同)。1分当たりの風量は5/9/12立方m(同)。


業務用エアコン用の光速ストリーマユニット「ダクト接続式除菌ユニット」も、同時に発売する

 ダイキンではこのほか、天井埋込み形のエアコン・換気機器に接続できる、既存物件向けの後付け光速ストリーマユニット「ダクト接続式除菌ユニット」も、10月1日に発売する。希望小売価格は、適用床面積が48平方mまでの「BDEZ37A100」が24万円、72平方mまでの「BDEZ37A150」が28万円、120平方mが41万円。





(正藤 慶一)

2010年7月22日 15:41