シャープ、タッチパネルで操作ができる「ヘルシオ」

「HEALSIO AX-PX1」ホワイト系

 シャープは、タッチパネルで操作ができる「HEALSIO(ヘルシオ) AX-PX1」を8月20日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は16万円前後。

 独自の過熱水蒸気調理を搭載したスチームオーブンレンジ「ヘルシオ」の新モデル。ヘルシオは、水蒸気を300℃以上の高温にした過熱水蒸気で、食材の余分な油や塩分を落としたり、栄養素を保持しながら調理できる「健康調理」が最大の特徴。

 AX-PX1では、操作性を向上させるために4.3型の大型カラー液晶タッチパネルを新たに搭載した。画面をタッチしてメニューを選択できるほか、指をスライドさせてページめくりができるなど「料理ブックのページをめくるような感覚」で操作ができるという。

製品本体。レッド系扉を開けたところ庫内の様子
水タンクをセットする場所水タンク操作部。大型のカラー液晶タッチパネルで操作する
液晶サイズは従来より35%大きくなり、タッチパネル機能を新たに搭載したタッチパネルに操作ボタンが表示されるためスムーズに操作できるという操作はスムーズで、指を動かすとページ送りもできる

タッチパネルでページ送りをしているところ

 また、本体に搭載されているメニューの中からよく使うメニューを16メニューまで登録できる「わが家のお気に入り」機能、本体の基本的な使い方や代表的なメニューを画面で解説する「ヘルシオ教室」機能を新たに搭載した。ヘルシオ教室機能は、ヘルシオを初めて使う人でもわかりやすいように、下ごしらえの方法から食材の並べ方まで写真で細かく作り方を紹介するという。

ヘルシオ初心者のために新たに搭載された「ヘルシオ教室」機能自動メニューの作り方などを写真で教えてくれる下ごしらえの方法など細かいところまでカバーする

 調理機能では、70℃~95℃までの温度帯で、蒸気を自動でコントロールする「ソフト蒸し」機能を新たに搭載した。ソフト蒸し機能は、通常の蒸し器では維持するのが難しい95℃以下の温度帯で食材を調理するというもの。低温でじっくり調理することで、細胞破壊を抑え、食材本来の旨みを引き出すことができるとする。ソフト蒸し機能の自動メニューとしては「鶏のやわらかハム」「温泉卵」などを用意する。そのほか、本体には293の自動メニューを搭載する。

70~95℃の温度帯で蒸気を自動でコントロールする「ソフト蒸し」機能を新たに搭載低い温度帯で調理することで細胞の破壊を抑え、柔らかな食感になるという蒸し器で調理するのに比べると柔らかく、旨み成分を多く含んだ仕上がりになるという
ソフト蒸し機能で調理した「鶏のやわらかハム」温泉卵セイロを使った本格的な蒸し料理にも対応する
本体にはそのほか293の自動メニューを搭載する。2段を使って2種類の調理を同時に行なうことも可能。写真は「野菜と鳥の串蒸し&パプリカのマリネ」調理例。肉と野菜を同時調理する「肉&野菜セット」の春巻きとチンジャオロースこちらは「魚&野菜セット」塩さばと粉ふきいも

 本体サイズは525×440×430mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約24kg。庫内容量は30L。定格消費電力はレンジ使用時で1,460W、オーブン/グリル使用時で1,410W。本体カラーはレッド系とホワイト系。

 下位機種として、自動メニューが136で、タッチパネル液晶を省略した「AX-GX1」と、庫内容量は26Lの「AX-MX1」を同時発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格はAX-GX1が11万円前後、AX-MX1が75,000円前後。本体カラーはAX-GX1がレッド系とホワイト系、AX-MX1がレッド系、ホワイト系、シルバー系をそれぞれ用意する。

「AX-GX1」左からホワイト系、レッド系容量26Lの「AX-MX1」。左からホワイト系、レッド系、シルバー系

 なお、フランス料理シェフ、アラン・デュカス氏によるヘルシオを使ったフランス家庭料理レシピブック「ヘルシオでつくる アラン・デュカスのナチュラル・フレンチ」が、10月中旬より書店にて発売される。アラン・デュカス氏は、史上最年少でミシェランの三つ星を獲得したフランス人シェフで、現在世界各国に20以上のレストランを所有している。レシピブックでは、ヘルシオを使ったフランス料理が40レシピ掲載される。

10月中旬より発売される「ヘルシオでつくる アラン・デュカスのナチュラル・フレンチ」アラン・デュカス氏もビデオ・レターで登場したレシピ例。グリーンアスパラガスのロースト
シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 副事業本部長 兼 国内商品企画部長 波頭真吾氏

 シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 副事業本部長 兼 国内商品企画部長 波頭真吾氏は「ヘルシオは単なるスチームオーブンレンジとは全く違う機構を搭載している。最初から最後まで過熱水蒸気調理をしているので、より高い脱油・脱塩効果が期待できる。昨今の健康志向や自然派の流れに合った製品」と話した。




(阿部 夏子)

2010年7月15日 18:39