エコポイント、2010年年末まで9カ月延長

~LED電球、充電池などの交換促進を目指す

 政府は、今年5月から開始されたエコポイント制度の期間を当初予定していた2010年3月末から2010年12月31日まで延長することを発表した。また、省エネ効果の高いLED電球、電球形蛍光灯、充電式ニッケル水素電池などを即時交換対象商品として、商品交換を促進するという。

 これは鳩山政権が、12月8日、閣議決定した「明日の安心と成長のための緊急経済対策」の中で発表したもので、「現下の厳しい経済・雇用状況、直面する円高・デフレ状況を踏まえ、景気回復を確かなものとするための経済対策」として、主に雇用・環境・景気に重点をおいた経済対策となっている。

 エコポイント制度の延長とLED電球などの利用促進は環境分野の具体的な対策として盛り込まれている。また、エコポイント制度を含む、エコカー補助、住宅版エコポイント制度の創設は「エコ消費3本柱」として、「家計の温暖化対策を加速するとともに、景気回復に貢献する」としている。

 このほか、環境分野での対策では「成長戦略への布石」として、森林・林業再生の加速、環境・エネルギー技術への挑戦など7項目が設けられている。

 その中で6番目に「再生可能エネルギー全量買取制度の導入の検討」として、太陽光、風力、小水力、バイオマス、地熱などの再生可能エネルギーの全量買取制度の導入を検討することが述べられている。また、7項目目の「省エネ・環境基準の強化など」という項目では、省エネ法に基づく省エネ基準などの見直しを進めるとして、白熱電球の2012年までの省エネランプへの生産切替えの推進、家庭内における電気供給の200V化の推進などが述べられている。





(阿部 夏子)

2009年12月9日 13:17