貝印、イギリスの“一体成形”カミソリを日本展開

Azor ホワイト(左)とブラック(右)

　貝印は、ハンドルや首振り部分などの機構を一体成形した、4枚刃のカミソリ「Azor(エイザー)」を、7月下旬より全国のドラッグストアで発売する。

　“ヒゲを剃る”という機能に絞り込み、複雑な機能を取り除いたシンプルなデザインのカミソリ。同社によると、現在のカミソリはもみあげの揃えや鼻毛カット機能、首振り機構の複雑化など多様化しているものの、その反面、構成部品が多く、故障のリスクが高まっていたという。

　そこでAzorでは、カミソリのハンドル部、首振り機構の部分、替刃を固定する部分の3カ所を、プラスチックと柔軟性の高いエラストマー樹脂を使って一体成形。シェービング中もしなやかにヒンジ部が曲がるため、従来のカミソリの首振り機構よりも磨耗やぐらつきを減らせるという。

　さらに、替刃の固定部にはヒゲを立たせるためのフィン状のエラストマー、ハンドル部には滑り止めのためのエラストマーが備えられている。

　Azorは、イギリスのKing of Shaves社により2008年6月に発売されており、発売後10カ月でイギリスのシェービング市場の10%のシェアを獲得しているという。なお、貝印はAzorの刃を供給している。

　また、Azorブランドのシェービングオイルとシェービングジェルも、同時に発売する。

左2点がAzorのホルダータイプ、右2点が替刃のパッケージ	シェービングオイルとジェルも発売する