ニュース
水田の自動除草ロボット 稲の成長に合わせ圧力と速度調整
2024年7月16日 07:30
ソルトフラッツは、有機米の生産に欠かせない水田の初期除草の省力化に役立つ自動除草ロボット「SV01」の2025年モデルの受注を開始した。価格は858,000円。
使いやすさを追求し、GPSを利用した自動走行とラジコン操縦による手動走行が可能な除草ロボット。サスペンションを備えたホイールと上下にストロークする除草装置を搭載し、高低差がある圃場でも安定した除草効果を発揮するという。
人の指のような形をしたワイパー形状の除草装置は、稲の状態に合わせて強さと速度を調整可能。ワイパーを左右に動かして田面を撹拌し、稲への負担を最小限に抑えながらコナギ等の雑草を浮かせる。
新潟食糧農業大学の実験水田では、土壌表面をマットのように覆っていたマツバイ(小型の多年生水田雑草)を根浮きさせることができたという。
18Vリチウムイオンバッテリーを4個搭載でき、運転時間は約3.5時間。1回の充電で50aまでの面積に対応。バッテリーは別売。
簡単な操作で自動走行を設定するためのルートプログラマーと、ラジコン操縦のためのコントローラーが付属する。
フロート部のサイズは1,480×780mm(全長×幅)。重量は約24kg。除草幅は2.5条(80cm)。自動運転での除草能力は、10aあたり約50分。動作環境は水位4~12cm。