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タカラトミー、JAXAと開発した月面ロボットの変形ラジコン

「SORA-Q Flagship Model(変形前)」

タカラトミーは、同社がJAXA(宇宙航空研究開発機構)などと共同開発した超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q(ソラキュー)」の、1/1スケールモデル「SORA-Q Flagship Model(ソラキュー フラッグシップモデル)」と、漫画「宇宙兄弟」とのコラボレーションモデル「SORA-Q Flagship Model -宇宙兄弟 EDITION-」を、9月2日に発売する。価格は順に27,500円、33,000円。

なお、同社「タカラトミーモール」では、4月13日から「SORA-Q Flagship Model」の、4月28日から「SORA-Q Flagship Model -宇宙兄弟 EDITION-」の、予約受付を開始する。

「SORA-Q Flagship Model(変形後)」
「SORA-Q Flagship Model -宇宙兄弟 EDITION-」
側面に記された「宇宙兄弟」のロゴ

1/1スケールモデル「SORA-Q Flagship Model」は、実際に月に行く月面ロボット「SORA-Q」と同じ、直径約80mmの玩具。本体サイズだけでなく、同じ変形、同じ動きを再現している。

左右自由に動くホイールは、月面ロボット「SORA-Q」と同様に、回転軸が偏心していることで「バタフライ走行」と「クロール走行」が可能。なお「バタフライ走行」は、左右のホイールが両方一緒に動く走行モードで、「クロール走行」は、左右のホイールが別々に動く走行モード。

操作は専用アプリで行なうほか、本体内蔵のカメラによる写真撮影や、月面探査の疑似体験などが可能。アプリ内ミッションの結果や撮影した画像は、「探査記録」としてアプリに蓄積されるほか、JAXAなどが所有する月の画像を使用した月面探査の疑似体験ができるという。

同社はこれらを通じて、月での感動体験を自宅で楽しめるほか、月や宇宙飛行士に関する知識を得られるとする。

「SORA-Q Flagship Model」の動き
本体操作は専用アプリで行なう。写真撮影が可能
ミッションが設定されている。結果はアプリに蓄積されていく

変形前の製品サイズは直径約80mmで、変形後は125×135×90mm(幅×奥行き×高さ)。重さは175g。素材は、外殻がアルミ合金で、その他が樹脂など。使用電池はリチウムイオン電池。USB充電ケーブル、ホイールカバーL、ホイールカバーR、ARマーカーが付属。対象年齢は8歳以上。

野口聡一さん「月探査に関われる、すごいチャンスです」

製品の発表会場には、宇宙飛行士の野口聡一さんが登壇し、「SORA-Q Flagship Model」を操作してみせた。その上で、次のようにコメントしていた。

宇宙飛行士・野口聡一さん(右)と、篠原ともえさん(左)

「今年は月に向けての大きな動きが2つあります。先週、アメリカでは月の反対側を通って帰ってくるアルテミス2ミッションの名前が公表されましたよね。そういう意味では、月の探査に向けて世界的に盛り上がっている年です」

「今地上には色んな問題があるけれども、『SORA-Q Flagship Model』が着陸日に合わせて発売されることも含めて、目を宇宙や月に向けて次のことを考えようという、そういう挑戦に満ちた年だと思います」

「先ほど『SORA-Q Flagship Model』を操作してみました。あれはゲームをやっているように見えるけれど、月面パイロットや月面ナビゲーターになったつもりで遊んでもらいたいです。例えば、隣の部屋に『SORA-Q Flagship Model』を置いて、別の部屋で画面を見ながら操縦したら、それはもう完全に月と地球の遠隔ミッションそのものなんですよね。そういう楽しみ方もこれならできるんじゃないかと思います。買った皆さんは、そういう形で月探査に関われるっていう、すごいチャンスだなと思いますね」

さらに野口さんは、同製品を手にするだろう子供たちに向けて、次のように言う。

「目の前の物を動かすのも、37万km離れた月面の物を動かすのも、原理的には同じです。自分が将来、遠くの天体でこういうローバーとか宇宙船を遠隔操縦しているような、そういう気持ちになってくれるといいなと思います」

野口聡一さんから子供たちへのメッセージ