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明治がなぜ家電? チョコ好き必見のホットチョコレートメーカーを味わってきた

チョコレートドリンクメーカー

お菓子や乳製品で知られる明治から、新しい試みとして家電の「チョコレートドリンクメーカー」が登場。Makuakeで応援購入を受け付けている。なぜ明治が家電を作ったのか、実際にそのチョコレートドリンクを味わってみながら、話を聞いてきた。

もともとチョコレートは“飲む”文化だった?

チョコレートの原料となるカカオは、なんと5,300年という長い歴史を持つ。そのなかで、実は固形のチョコレートとしての文化はたったの200年ほど。長い間“飲むカカオ(チョコレート)”が親しまれてきたとのことだ。

板チョコの定番「ミルクチョコレート」を1926年(大正15年)から販売している明治は「5,000年以上飲まれてきた歴史にひもづいたカカオの楽しみ方」を、今ならではの新しい形で提案。家電メーカーのレコルト(récolte)とタッグを組んで、チョコレートドリンクメーカーの開発に至った。Makuakeでは8,693円(明治 ザ・チョコレート 4種各1個付き)~で販売されている。

まずは、チョコレートドリンクがどんなものか、このチョコレートドリンクメーカーで作ったものを味わってみた。インスタント飲料や、カフェのメニューなどでも「ホットチョコレート」はよく見かけるが、このチョコレートドリンクメーカーで飲んだ最初の印象は「カカオの香りがすごい!」。

作りたてで温かトロトロのチョコレートドリンクを試飲

材料として使っていたのは、チョコレート好きの中でも人気の「明治 ザ・チョコレート(meiji THE Chocolate)」。ベネズエラやペルーといった産地ごとの個性を活かしたものだからだろう。ちなみにこの明治 ザ・チョコレートは香料を使用していない。

明治 ザ・チョコレート(meiji THE Chocolate)

市販のホットチョコレートだと、より多くの人が楽しめるように“甘い味と香り”が先行しがちだが、このチョコレートドリンクは、ストレートにカカオの個性が前に出てくる。

例えば「ベネズエラ」だと深煎りコーヒーのような香ばしさがよくわかるのに対し、「ペルー」は花の香りをかいだようなフレッシュさが際立つ。明治 ザ・チョコレートをそのまま食べてもそうした味わいや香りは感じられるが、チョコレートドリンクにすると、特に香りの部分の個性がはっきりと出てくるようだ。

明治のマーケティング本部 カカオマーケティング部 グローバルカカオGの須田彩歌さんによると、本来は、固形のチョコでもゆっくり口の中で溶かしながら食べるとこうした香りや味わいの違いが分かりやすいとのこと。ただ、チョコレートドリンクは、タブレット(固形)よりも香味を感じるタイミングが早く、トップの印象を強く感じる一方で、タブレットはゆっくり、長く、余韻までしっかり味わえるという。明治 ザ・チョコレートを食べたことがある人もそうでない人も、チョコレートドリンクでは違った味わいが楽しめそうだ。

明治としては、家電そのものを売っていくよりは、チョコやカカオを楽しむ文化にさらに親しみを持ってもらうことを目的に、このチョコレートドリンクメーカーを開発したという。

チョコレートドリンクを飲んでみて、まるでスペシャルティコーヒーやシングルモルトウイスキーで産地や品種の違いを味わうような楽しさが、チョコレートにもあるのがよく分かった。

明治 マーケティング本部 カカオマーケティング部 グローバルカカオGの須田彩歌さん

こうしたこだわりのチョコレートでなくても、普通の板チョコなどでも作ることができる。材料は、水またはミルクと、一口大に割ったチョコレートだけでOK。好みによって豆乳などを使うのもいいとのことだ。

例えば高カカオチョコレートとしておなじみとなった「チョコレート効果」(明治)のようなチョコなら、甘すぎるのが苦手な人も、楽しみながら続けられそうだ。

まず水を注ぐ
一口大のチョコを入れて、スタート

今回コラボしたレコルトといえば、機能性だけでなくデザイン性の高さでも人気の家電を多く手掛けており、ブレンダーやフードプロセッサーなど「混ぜる」キッチン家電も数多く展開しているブランド。

レコルトにとっても“チョコレートドリンク用の家電”は珍しい試みだった。チョコレートドリンクは“ただ温めて混ぜる”だけでいいのではなく、飲み頃の温度である65℃に仕上げるまでの過程で、50℃に達した時にチョコが焦げ付かないように混ぜるなど、細かな制御で作る仕組みになっている。チョコの風味を損なわないための最適な温度制御など細かな調整が必要だったと、レコルトを展開するウィナーズの商品本部 猿渡進悟ディレクターは語る。

なお、片手で持てるコンパクトサイズながら、チョコレートドリンクだけでなく、ミルクを泡立てるミルクフォームや、ミルクティー、ティー、加熱せず粉末ドリンクをかき混ぜるステアのモードも備えている。普段コーヒーをよく飲む人も、ミルクフォーマーとして使いつつ、チョコレートドリンクを家での飲み物のバリエーションに加えられるだろう。

前面をタッチしてモードを選択

作っている途中の動作音も静かで、朝など時間帯も気にせず使いやすそうだ。また、使用後の手入れについても、汚れがつきづらいコーティングを施し、パーツを取り外して簡単に洗えるなど、長く使い続けられるための家電メーカーの細かい心遣いが見える。

パーツを取り外して洗える
汚れがつきにくく、洗いやすいコーティングを施した

チョコレートを深く知り尽くした明治と、生活になじむ多くの家電を手掛けてきたレコルト。こうした“コンテンツ”と“ハード”が出会って新しいプロダクトやサービスが生まれる機会があるのはMakuakeというプラットフォームの良さであり、今後もこうした家電が私たちの生活を楽しく快適にしてくれることに期待したい。

チョコレートドリンクメーカーのMakuakeでの販売受付は2月14日まで。既に目標額は達成され、早割は終了しているようだが、チョコレート好きな人だけでなく、甘さ控えめのホットドリンクを楽しみたい人など、幅広い人にとって注目のアイテムといえる。