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塊肉もこんがりジューシー、日立オーブンレンジで焼いた肉と野菜は旨みたっぷり

日立「ヘルシーシェフ MRO-W10A」で様々な調理が簡単に

日立グローバルライフソリューションズが7月2日に発売する、過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10A」。大きな塊肉(かたまりにく)もおまかせで調理できるという独自の新機能「熱風旨(うま)み焼き」が特徴とのことだが、一体何が今までのオーブンレンジと違うのか、実際に作った料理を試食してきた。

肉を選んであとは火加減おまかせ。味付けも迷わない

新機能の「熱風旨み焼き」は、簡単に説明すると「表面こんがり、中はジューシーな肉料理を、塩こしょうのシンプルな味付けと操作で作れる」というもの。

ヘルシーシェフ MRO-W10A
熱風旨み焼きの仕組み

多機能なオーブンレンジで凝った料理を作ろうと思うと「メニューが豊富すぎて迷う」「材料や調味料を揃えるのも大変」といったことになりかねないが、この新メニューでは肉の種類を選んで、あとはおまかせでできあがる。内部ではレンジ、オーブン、過熱水蒸気、グリルが自動制御により動いているが、使う人は複雑に考えなくてもいいというわけだ。味にこだわりたい場合は、後から好みのソースを組み合わせるといった楽しみ方もできる。

この調理には、日立独自のテーブルプレートと焼き網を使用。最高1,000Wのレンジ加熱で食材の温度を上げて、オーブンと過熱水蒸気の熱風で肉を包み込み、グリルで表面を焼き上げる。庫内の8眼赤外線センサーが15段階にスイングしながら食品の表面温度を測って自動調理するため、肉の状態(冷蔵/冷凍)にかかわらず、表面はこんがり、中はジューシーに仕上がるという。冷凍肉の場合はレンジ加熱により解凍してから焼き上げる。

使用するテーブルプレートは蓄熱性の高いセラミック素材で、レンジ加熱にも対応。そのプレートの上に焼き網をのせ、下味を付けた肉や野菜を盛って一度に調理できる。

庫内容量は30L
蓄熱性の高いセラミック素材のプレートと、焼き網
熱風旨み焼きの調理前

肉と付けあわせの野菜を含め、一度に調理できる分量は200g~1kg。人数分の量で材料を用意すれば、あとはオーブンレンジにまかせられて便利だ。今回試食した牛の塊肉だと、できあがりまでにかかった時間は約21分。その間は別の料理や他のことができる。冷凍肉の場合はより長い時間が必要となるが、解凍の手間なく1回の操作で完成するのは魅力的といえる。

カラーのタッチ液晶で操作
おすすめメニューから熱風旨み焼きメニューを選択
肉の種類を選択
熱風旨み焼きのコツ
調理後。肉にこんがり焼き色が付いた

熱風旨み焼きで調理した牛肉を試食。表面はしっかり焼き色が付き、中はしっとり水分や脂の旨みが残っていておいしい。付けあわせの野菜も焼けすぎずにちょうどよい仕上がりになっていて、これが一度に作れるのは手軽だ。シンプルな塩コショウでも十分おいしく、それ以外にもサルサソースや和風おろしソース、カレーマヨソースを付けると印象が大きく変わり、飽きずに楽しめた。

熱風旨み焼き(牛肉)
豚とりんごのロースト
鶏の黒酢照り焼き。おいしそうな焼き色がついて、中はジューシー
日立の新炊飯器「ふっくら御膳 RZ-W100FM」で炊いたご飯と一緒に味わった。お米は八代目儀兵衛 祇園料亭米「翁霞」

チンジャオロースもしっかり歯ごたえ「野菜シャキシャキメニュー」

2021年モデルなどにも搭載されている「野菜シャキシャキメニュー」も試した。最高1,000Wの大火力により短時間で調理でき、野菜から出る水分量を抑えてシャキシャキ食感を保つという機能。耐熱プラボウルや耐熱ガラスボウルに下ごしらえした材料を入れて加熱するだけの簡単さも特徴だ。

野菜シャキシャキメニュー

できあがったチンジャオロースを食べてみると、肉と野菜ともにしっかり火は通って味も染みていながら、タケノコやピーマンを噛んだ時にはシャキっとした歯ごたえがあり、中からジュワっとたっぷりの水分が出てくる。火を入れ過ぎるとこうしたみずみずしさはなくなってしまうため、絶妙なバランスだ。

チンジャオロースを試食

同社のテスト結果によると、野菜シャキシャキメニュー非搭載モデル(MRO-W10X)と今回のMRO-W10Aを比べた時、チンジャオロースのピーマンは歯ごたえが約41%ポイントもアップ。ビタミンC残存率は約4.7%ポイント上がったという。

同メニューのレシピは新モデルで3つ追加。「白菜と鶏肉の中華いため」「牛肉と玉ねぎのバター炒め」「牛肉チンゲン菜いため」が作れるようになった。

野菜シャキシャキメニューに加わった3つのレシピ

2品同時あたためやトーストのスピードアップも

オートメニューにおいてスピードアップも実現。ごはんとおかずなどの2品同時あたためや、トーストが2021年モデルのMRO-W10Zより早くできるようになった。日常使いの機能でも時短できるようになったのはうれしいポイントだ。

オートメニューは、冷凍と冷蔵のあたためコースがこれまでよりスピードアップ。従来は同メニューに使っていなかった最高1,000Wのレンジ加熱を有効活用することで実現した。

トーストは、付属品の使い方を変更。従来は焼き網にのせて焼いていたが、新たに角皿にのせるようにした。上段に角皿を置いて焼くことで、従来の約7分から、新モデルでは約5分に短縮した(途中で裏返しが必要)。

日常使いのメニューがスピードアップ
同じく7月2日発売の新モデルとして、カラー液晶を搭載せずメニュー数などが異なる「MRO-W1A」もラインナップ

日立グローバルライフソリューションズ ホームソリューション事業部 商品戦略本部 商品企画部 仁藤興次 部長代理は、日立のオーブンレンジ購入者が重視したポイントについて「外して丸洗いテーブルプレート」や「分量にあわせて適温にあたため」の各項目が高評価だったことを説明。オートメニューでは、「クックパッド殿堂入りレシピメニュー」や「野菜シャキシャキメニュー」などが重視されたという。

「こうした評価を大事にしながら、新しい機能を搭載したより魅力的なオーブンレンジ」として新しいヘルシーシェフを紹介。塊肉を使った本格的な調理をおまかせで作れる熱風旨み焼きなどの特徴に触れながら「新しいオーブングリル調理を創出する」としている。

日立グローバルライフソリューションズ ホームソリューション事業部 商品戦略本部 商品企画部 仁藤興次 部長代理