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エアコンの効果的な節電方法。東日本エリアの電力需給がひっ迫中!

供給力に占める使用率は、10時台に101%に達している

東京電力パワーグリッド(以下:東電)は、3月22日は「低気温による電力需要の増加が予想されるなか(中略)、東日本エリアにおいて電力需給が非常に厳しい状況」だとしている。そのため東北電力など他エリアの電力会社から、電力融通を受けると発表。直近発表の、供給力に占める使用率は、22日朝の8時台が95%で、9時台は97%、そして10時台は101%となっている。

こうした状況から、経済産業省では「ご家庭や職場などにおいて、不要な照明を消し、暖房温度の設定を20度とするなど」、節電への協力を呼びかけている。

さらに東京電力だけでなく、22日時点で東北電力も電力需給のひっ迫を理由に「暖房等のご利用は継続いただきながら、日常生活に支障のない範囲で、照明やその他電気機器のご使用を控えるなど、節電にご協力いただきますようお願いいたします」と呼びかけている。

上記の通り、国や電力会社が節電として「暖房温度の設定を20度とするなど」と、エアコンを挙げているのは、家庭やオフィス内の消費電力を削減するのには、エアコンが最も効果的だからだ。

そこで、エアコンの設定温度を20℃にすることを頭に入れつつ、より無理なく節電を行なう方法を調べてみた。

ダイキンの「エアコン節電情報」サイト

多くのエアコンメーカーが、節電に関する情報ページを各サイト上に用意している。その中で、ダイキンのページは、エアコン自体の節電方法だけでなく、生活のアイデア的な方法も紹介しているなど、参考にすべき点が多い。その中から、いますぐ役立つ方法をピックアップした。

参考サイト:ダイキンの「エアコン節電情報」サイト

・カーテンでひと工夫を
カーテンは、窓ガラスの部分だけを覆うのではなく、上部や下部にすきまができないよう、天井から床いっぱいまでたっぷりと垂らすと、保温効果が高まるとする。また、これから準備するのは難しいが、暖色系の色の生地だと、暖かく感じられる。

・床から暖めはじめる
エアコンのスイッチを入れた時に、まず風向きルーバーを下向きに設定すると、部屋全体を素早く暖められるという。エアコンから床に向かって出た暖かい空気は、自然と天井に向かって上がっていくため、結果、部屋全体を暖めることにつながる。

エアコンを使い始める時には、ルーバーを下向きにする

・スイッチの入り切りでの温度調整を行なわない
エアコンは、寒い部屋を一気に暖める時に、多くの電気を使う。そのため、スイッチのオンオフを頻繁に行なうのではなく、エアコンの温度調節機能に任せるのがおすすめだとする。

スイッチをオンオフを繰り返さない

・温度と湿度を上手に調整する
暖房時の設定温度20℃を目安として、寒く感じた場合も少し厚着をする、または湿度を高くすることで、体感温度を上げて暖かく感じられるとする。湿度も設定できるエアコン、加湿器や加湿機能付きの空気清浄機などを活用すると良いとのこと。

・室外機の前に置いてある物をどかす
ベランダなどに置いてある、室外機の前に物を置いたり、カバーで覆ったりすると、暖房効率が落ちる可能性があるという。そこで、そうした物を片付けると良い。また、雪がたくさん降っている場合は、室外機の前後や上部に雪が溜まらないよう、除雪することを心がけたい。

エアコンの室外機の周りに、物を置かず、雪が溜まらないようにする