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“口閉じ歯みがき”で感染対策。会社でウイルスに気を付ける場所とは?

ライオンはオフィスで行ないたい歯みがき時の感染対策を紹介した

ライオンは16日、オフィスで個人ができるウイルス・細菌対策として、「オフィスで気をつけたい場所やモノとその対策」「オフィスで行ないたい歯みがき時の対策」に関する情報を公開した。

複数の人が集まるオフィスでは、接触感染や飛沫感染が発生するリスクがあるという。そこで同社では「オフィス」に着目し、オフィスでできる感染対策や、オフィス内でウイルスや細菌が付着している可能性の高い設備などを解説している。

オフィスで気をつけたい場所やモノとウイルス・細菌対策

ライオンではオフィスの共用の電話機を使って、汚れが移っていく様子の実験を実施。実験は4人で行ない、3人は蛍光剤入りのローション(蛍光剤は青/赤/黄の3色、それぞれ違う色のものを使用)を手に塗り、通常通り、電話機を使用。残る1人は手に何も塗らず、3人が電話機を使った後、電話機を使用したという。

その結果、一見キレイに見える電話機だが、ブラックライトで照らすと、青/赤/黄の3色の蛍光剤が付着していた。そして、蛍光剤を手に塗布していない人の手には、3色の蛍光剤が付着していたという。このことから、もしもウイルスや細菌が付着していたら、接触感染する可能性もあるとしている。

共用の電話機を使用し、汚れが移っていく様子

同社は対策として、共用の場所やモノを触ったら、手洗いを行なうことを推奨している。近くに水道がなく手が洗えない、席を外すことができない場合には、手指消毒剤が便利だとし、すぐに使えるように、机の目立つところに置いておくよう呼びかけている。

あわせて、市販されているウイルス除去・除菌効果のあるスプレーやシートを準備しておき、共用の場所やモノをこまめに拭き掃除をすることをすすめている。

ライオンが注意喚起している気をつけたい場所やモノの例は次のとおり。

共用の固定電話/共用のパソコン/ドアノブ/コピー機/エレベーターのボタン/照明のスイッチ/水道の蛇口/会議室の机・イス/冷蔵庫のドアやドアの開閉ボタン/トイレの個室の鍵/水洗レバー・ボタンなど。

オフィスで行ないたい歯みがき時の対策

ライオンでは、2021年3月にコロナ禍でのオーラルケアに関する調査を実施。その中で、自宅以外で昼食後に歯みがきをしていると回答した481名に、歯みがき時の感染リスクに関する意識をたずねたという。その結果、約7割が、コロナ禍の中、感染リスクを意識しながらも昼食後に歯みがきをしていることがわかったとする。

昼食後に自宅以外で歯みがきをしている人の感染リスク意識(n=481)。調査方法は定量調査(WEBアンケート)/調査対象は全国、16~79歳、男性1,019名、女性1,065名/対象者中、自宅以外で昼食後「必ず歯みがきをする」「歯みがきをすることの方が多い」との回答者(481名)/調査期間は2021年3月11日(木)~3月15日(月)

オフィスや学校など、多くの人が使用する流しや洗面台では、特に飛沫を飛ばさないように歯をみがくことが望まれるという。ライオンでは飛沫が飛びにくい歯みがき方法のひとつとして、「口閉じ歯みがき」をすすめている。

「口閉じ歯みがき」のコツ

【口の閉じ方】
・意識しないと口を開きがちなため、口を閉じることを意識する
・力を入れ過ぎるとみがきにくいため、軽く唇を閉じる
・前歯の外側は口をつぼめて唇でハブラシを覆う

【歯のみがき方】
・前歯の裏側はハブラシを縦にして、ハブラシのかかとを使ってみがく

口を閉じてみがく際は、ハブラシのヘッド部分があまり長くないものや薄型のヘッド、細いネックの方が、口を自然に閉じやすくなる。ただし、その人のみがき方や口の状態でも使い勝手が違うため、自身に合ったハブラシを探してみると良いという。

共用スペースで歯をみがくときに気をつけたいポイント

オフィスや学校など、共用スペースで歯をみがく際に気をつけたいポイントは以下の通り。

【環境面】
・時間をずらして人の密集を避ける
・人と一緒になってもおしゃべりをしない
・換気をする
・洗面台、蛇口水栓を清潔に保つ

【歯のみがき方】
・口を閉じて飛沫を飛ばさないようにみがく
・すすぎは低い位置から吐き出す

【洗面台】
・使ったら洗面台を水で軽く流す
・水栓レバーや蛇口周りを必要に応じ消毒する

ハミガキ時の口の閉じ方