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“口閉じ歯みがき”で感染対策。会社でウイルスに気を付ける場所とは?
2021年7月20日 12:03
ライオンは16日、オフィスで個人ができるウイルス・細菌対策として、「オフィスで気をつけたい場所やモノとその対策」「オフィスで行ないたい歯みがき時の対策」に関する情報を公開した。
複数の人が集まるオフィスでは、接触感染や飛沫感染が発生するリスクがあるという。そこで同社では「オフィス」に着目し、オフィスでできる感染対策や、オフィス内でウイルスや細菌が付着している可能性の高い設備などを解説している。
オフィスで気をつけたい場所やモノとウイルス・細菌対策
ライオンではオフィスの共用の電話機を使って、汚れが移っていく様子の実験を実施。実験は4人で行ない、3人は蛍光剤入りのローション(蛍光剤は青/赤/黄の3色、それぞれ違う色のものを使用)を手に塗り、通常通り、電話機を使用。残る1人は手に何も塗らず、3人が電話機を使った後、電話機を使用したという。
その結果、一見キレイに見える電話機だが、ブラックライトで照らすと、青/赤/黄の3色の蛍光剤が付着していた。そして、蛍光剤を手に塗布していない人の手には、3色の蛍光剤が付着していたという。このことから、もしもウイルスや細菌が付着していたら、接触感染する可能性もあるとしている。
同社は対策として、共用の場所やモノを触ったら、手洗いを行なうことを推奨している。近くに水道がなく手が洗えない、席を外すことができない場合には、手指消毒剤が便利だとし、すぐに使えるように、机の目立つところに置いておくよう呼びかけている。
あわせて、市販されているウイルス除去・除菌効果のあるスプレーやシートを準備しておき、共用の場所やモノをこまめに拭き掃除をすることをすすめている。
ライオンが注意喚起している気をつけたい場所やモノの例は次のとおり。
共用の固定電話/共用のパソコン/ドアノブ/コピー機/エレベーターのボタン/照明のスイッチ/水道の蛇口/会議室の机・イス/冷蔵庫のドアやドアの開閉ボタン/トイレの個室の鍵/水洗レバー・ボタンなど。
オフィスで行ないたい歯みがき時の対策
ライオンでは、2021年3月にコロナ禍でのオーラルケアに関する調査を実施。その中で、自宅以外で昼食後に歯みがきをしていると回答した481名に、歯みがき時の感染リスクに関する意識をたずねたという。その結果、約7割が、コロナ禍の中、感染リスクを意識しながらも昼食後に歯みがきをしていることがわかったとする。
オフィスや学校など、多くの人が使用する流しや洗面台では、特に飛沫を飛ばさないように歯をみがくことが望まれるという。ライオンでは飛沫が飛びにくい歯みがき方法のひとつとして、「口閉じ歯みがき」をすすめている。
「口閉じ歯みがき」のコツ
【口の閉じ方】
・意識しないと口を開きがちなため、口を閉じることを意識する
・力を入れ過ぎるとみがきにくいため、軽く唇を閉じる
・前歯の外側は口をつぼめて唇でハブラシを覆う
【歯のみがき方】
・前歯の裏側はハブラシを縦にして、ハブラシのかかとを使ってみがく
口を閉じてみがく際は、ハブラシのヘッド部分があまり長くないものや薄型のヘッド、細いネックの方が、口を自然に閉じやすくなる。ただし、その人のみがき方や口の状態でも使い勝手が違うため、自身に合ったハブラシを探してみると良いという。