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パナソニック、握りやすい「感動スプレー」ボトル。アース虫よけに採用

パナソニックとアース製薬が共同で開発した「感動スプレー」

パナソニックは27日、アース製薬と共同で虫よけスプレーの容器「感動スプレー」を開発したと発表。人間工学の知見を活用し、小さな手でも持ちやすく、スプレーしやすい独自の容器を実現したという。

アース製薬より2月にリニューアル発売された虫よけスプレー「サラテクト」の容器として開発。手のひらにフィットする「くびれ形状」や親指が安定するように設計された「親指スポット」に加え、周長を縮め、小さな手でも持ちやすいボトル径を採用した。これらの工夫により、握り心地は従来品の約1.4倍になったという。

パナソニックによると、握り心地のポイントは「親指の付け根」と「手のひら」をしっかりとフィットさせることだという。従来品は手のひらにかかる圧力が低く、親指の付け根にかかる圧力が高かったのに対し、感動スプレーは手のひらにかかる圧力を高く、親指の付け根の圧力を低くすることでフィット感を向上させた。

親指の付け根と手のひらにかかる圧力を調整
従来品よりもフィット感が向上

機能性だけでなく、製品の形状からも「持ちやすそう」という印象を生み出すことを目的に設計。さまざまなアイデアの中で感動スプレーは「持ちやすい」「優しい」というイメージがいずれも高い結果になったとする。

パナソニックがこれまでに電動シェーバーやアイロン、ドライヤーの設計、デジタルサイネージの効果検証など幅広い分野で培った人間工学、感性工学などの領域の知見と、アース製薬が持つ虫よけスプレーを使用する際の人の行動や意識などに関する知見を融合。両社において初となる、人間工学に基づいたスプレー容器の開発に至った。

「持ちやすさ」が見た目からも伝わる設計(左から2番目が感動スプレー)