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パソコンに挿して除菌消臭する低濃度オゾン発生器。車載用も
2021年3月4日 12:48
JVCケンウッドは、ケンウッドブランドの低濃度オゾン発生器2モデルを3月初旬より順次発売する。価格はオープンプライスで、発売時期と店頭予想価格は、USB接続の「CAX-DM01」が4月初旬で4,500円、車載用「CAX-DS01」が3月初旬で23,000円。
同社による除菌消臭装置の第1弾製品で、いずれも「多重リング式コロナ放電」により、低濃度オゾンとイオンを生成/放出。日本産業衛生学会が定める作業環境許容濃度のオゾンを発生させ、ウイルスやニオイの抑制ができるという。実験による除菌やウイルス抑制、消臭の効果については、同社サイトで案内されている。
パソコンなどにUSB接続して使える「CAX-DM01」は、持ち歩きも可能なポータブル型。車載タイプ「CAX-DS01」は、車のダッシュボードに置けるサイズで、シガーソケット給電に対応するほか、ソーラーパネルも備えている。
多重リング式コロナ放電は、片野工業による特許技術。受電極の形状を一般的な円筒状や板状ではなく、同心円状の多重リングに配置して同時多重放電を行ない、低濃度オゾンとイオンの効果的な生成を実現する。CAX-DS01は3つの電極、CAX-DM01は1つの電極を備えている。
また、連鎖的に起こるコロナ放電により強いイオン風を発生させ、生成された低濃度オゾンやイオンをより強く放出。イオン風量は、従来の一般的な構造と比べて約5倍としている。風量が強力なためファンが不要で、静かに動作する。
発生した低濃度オゾンとイオンは、空気中に漂う目に見えない多種多様なウイルスや菌、ニオイのもとに反応して分解。有害物質を効果的に抑制するという。
フィルターの交換は不要。手入れする場合は、電極プレートの水洗いと針電極の乾拭きを、月1~2回を目安に行なう。
USB接続のCAX-DM01は、PCやモバイルバッテリーなどと組み合わせて動作。自宅やオフィスなどの幅広い使用環境に対応する。ポケットやバッグに入れて持ち運べる。USB端子部は180度回転する。
車載用のCAX-DS01は、走行中のシガーソケット(12V/24V)からの給電に加え、太陽光で駆動するソーラーパネルを装備。駐車中でも車内に漂うウイルスや菌、気になるニオイの抑制が行なえるという。USB駆動にも対応する。なお、ソーラーパネルに蓄電機能はない。
本体サイズと重量は、CAX-DM01が88×17×33mm(幅×奥行き×高さ)、30g。CAX-DS01が125×140×40mm(同)、280g。