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カシオ、薬剤師や看護師、栄養士に特化した専用計算電卓
2021年1月14日 13:00
カシオ計算機は、看護師、薬剤師、栄養士のそれぞれに特化した専用計算電卓「SP-100NU/SP-100PH/SP-100DI」を、1月22日に発売する。いずれも価格はオープンプライス。公式オンラインショップでの販売価格は5,500円。
複雑な計算をする頻度が特に高い、看護師、薬剤師、栄養士。各職種で使用される頻度の高い計算式を電卓内部にプリセットした専用計算電卓。
看護師電卓「SP-100NU」は点滴をする際に必要な滴下計算、薬剤師電卓「SP-100PH」には調剤で使用する力価計算、栄養士電卓「SP-100DI」には栄養指導に必須の消費エネルギー計算などの計算機能を搭載する。
上段に設置した専用計算キーで計算式を選び、日本語で分かりやすく表示される項目に従って数値を入力していくと、答えを算出できる。専門的で複雑な計算を簡単に行なえ、計算回数も減らせるため、計算ミスの低減や業務の効率化につながるとする。
3モデル共通の仕様は右記の通り。本体サイズは70.0×118.5×8.6mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約65g。電池はCR2016を使用し、電池寿命は2年(1日1時間使用時)。桁数は10桁。計算機能は四則定数計算、概数計算。
なお3モデル共通で本体には、医療機関などでの使用も想定し、菌の増殖を抑える抗菌加工が施されている。
看護師電卓「SP-100NU」
看護師電卓「SP-100NU」は、点滴の輸液量を計算する滴下計算や、ひざ下から身長を算出できる推定身長計算、糖尿病患者のインスリン抵抗性を把握するための抵抗性指数の計算など、看護師がよく使用する9種類の計算機能を搭載する。
計算機能はBMI計算/標準体重計算/目標体重計算/滴下数計算(輸液量から)/滴下数計算(時間あたりの流量から)/膝下からの推定身長計算/経鼻栄養チューブの長さ計算/褥瘡計算/インスリン抵抗性指数計算の9種類を搭載。
例えば総輸液量500mlを6時間で投下する場合の滴下数計算を輸液量から求める場合。輸液セットが成人用/小児用かを選択し、総輸液量と点滴指示時間を液晶画面に表示された入力項目にしたがって入力していくだけで、1分あたりの滴下数が算出される。
薬剤師電卓「SP-100PH」
処方箋から調剤をする際に使う力価計算や粉薬を分包に使用する散薬監査計算など、11種類の計算機能を搭載。
計算機能は、BMI計算/標準体重計算/散薬監査計算/力価計算(成分量→秤量)/力価計算(秤量→成分量)/体表計算(DuBois式)/体表計算(藤本式)/腎機能計算(CG式)/腎機能計算(eGFR)/日数計算/余り計算の11種類。
栄養士電卓「SP-100DI」
栄養士電卓「SP-100DI」は、タニタと共同で開発。栄養指導に必須の消費エネルギーや必要運動量といった10種類の計算機能を搭載する。また、専門的な知識がなくても簡単に計算ができるため、栄養士や管理栄養士はもちろん、栄養士を目指している学生の学習時をはじめ、家族の食事管理やからだづくりなど健康面でのサポートにも役立つとする。
計算機能は、BMI計算/標準体重計算/消費エネルギー計算(測定した基礎代謝から)/消費エネルギー計算(一般的なデータから)/必要運動量計算(測定した基礎代謝から)/必要運動量計算(体重から推定して)/動脈硬化指数計算(動脈硬化指数)/動脈硬化指数計算(L/H比)/メタボ判定/食塩相当量の10種類。