【次世代照明技術展】
光波、60W形白熱電球相当のLED電球を公開

 LEDや有機ELなど、次世代の照明装置・部品・材料の展示会「次世代照明技術展 ~ライティングジャパン~」が、4月15日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は17日までの3日間。入場料は5,000円だが、事前登録で無料になる。本誌ではLED電球など、家庭用の照明器具を中心にお伝えする。


 

60WクラスのLED電球「シャイニングボール ワイド」。左が「昼白色」、右が「温白色」
 株式会社光波のブースでは、60Wの白熱電球に置き換えられるLED電球「シャイニングボール ワイド」を展示していた。発売は5月末から6月の予定。希望小売価格は15,000円で、店頭予想価格は9,000円前後。

 家庭の電球ソケットとして一般的なE26口金に取り付けるLED電球。60W形の白熱電球と同等の明るさを備えながら、消費電力は約1/8の6.8Wに抑えられる、高い省エネ性能が特徴となっている。また定格寿命は、白熱電球の約20倍の長さに当たる40,000時間で、交換の手間を省いたり、省資源にも貢献できる。

 本体サイズは62×98mm(直径×高さ)で、重量は125g。全光束は325/400lm(温白色/昼白色)。照射角度は170度。光色は白熱電球の色に近い「温白色」と、蛍光灯で多く見られる「昼白色」の2種類が用意される。

白熱電球の色に近い「温白色」蛍光灯の光のような白い光を放つ「昼白色」

 E26口金で使用できる60W相当のLEDライトはこれまでも発売されていたが、LEDの光の特性を活かしたスポットライトとしての用途がほとんどだった。また白熱電球との置き換えを狙ったLED電球は、現在のところ40Wクラスが中心となっている。本製品のように、60W相当の明るさでかつ、白熱電球との交換を謳った製品は珍しい。

 なお会場にて配布されたパンフレットによれば、E26口金のほか、小さめのE17口金タイプ、海外で見られるE27口金タイプも用意されるという。パンフレットではさらに、E27/26/17口金用の40Wクラスもラインナップに加わっている。
光の照射角度は左右170度。白熱電球のようにワイドに配光する
製品パッケージ
ブースにて配布されたパンフレットによれば、E26口金のほか、E17/27口金タイプも用意されるとのこと。さらに、E27/26/17口金の40W形のタイプも扱うようだ

(本誌:正藤 慶一)

2009年4月15日 15:55