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平野レミさんも登壇、クリンスイが100cc刻みで水を計量できる浄水器など新モデルを発表
2020年2月6日 15:26
三菱ケミカル・クリンスイは、浄水器やアルカリイオン整水器の新製品などを紹介する事業発表会を2月6日に開催した。会場には料理愛好家の平野レミさんが登壇し、「料理は水!」というテーマで講演を行なった。
浄水器の新モデルは、蛇口直結型のフラグシップ「CSPシリーズ」より、水の計量機能を搭載した「クリンスイ CSP901」と、コンパクトモデル「クリンスイ CSP501」を発表。2月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、9,000円、5,000円前後。
クリンスイ CSP901は、視認性向上のため見やすい大型の液晶を採用。新たに、100cc刻みで水を計量して給水できる機能を搭載し、調理時に便利としている。計量機能では、0から100ccごとにカウントアップし、1,000ccまで到達すると再度0からカウントアップする。
液晶下にある切り替えボタンを押せば、浄水使用残量を表すL(リットル)表示に切り替え可能。使用残量を900からカウントダウンする。
2モデルともに、浄水カートリッジは中空糸膜フィルターを採用。ろ過機能を持つマカロニ状の繊維で、壁面には細かい孔があり除去対象物質を絡め取り、きれいな水を作るという。カビ臭や農薬など、家庭用品品質表示法で定められた13の物質と、浄水器協会で定められた2つの物質(鉄・アルミニウム)の高度除去を可能としている。
カートリッジの交換目安時期は3カ月。カートリッジを交換する際は、別売りの「HGC9S」を使用する。店頭予想価格は5,000円前後。
このほか、シャワーの水はねを改良。同社が既存ユーザーに調査したところ、浄水器の購入動機として「シャワー機能を使うため」という回答が全体の25%を占めているという。一方、「シャワーの水はね」がストレスになっているという意見も多くあった。
こうした傾向を踏まえ、シャワーの水はね抑制のため、流姿を細かくできるSUS板をシャワー吐水口に使用。また、清掃性向上のためにシャワー部と浄水部は取り外して洗える仕様とした。シャワーモード時は、従来品(PP945)と比べて約30%節水できるという。
酸性水/浄水も選べる「アルカリイオン整水器」
アルカリイオン整水器の新モデルは、ハイグレードな浄水能力とキッチン空間に溶け込むデザイン性を両立させたビルトインタイプ「クリンスイ AL800」を3月に発売する。価格は158,000円(税抜・工事費別)。
アルカリ整水器は、水道水を電解処理することでアルカリイオン水を生成するもの。医療用物質生成器として認証を受けており、飲み続けることで「胃腸症状の改善」に有効であることが認められているという。医療目的以外では、「出汁のうまみを引き出す」、「肉がやわらかくなる」といった特徴を持つとしている。
新モデルでは、給水時に「アルカリイオン水/酸性水/浄水」の3種類の水を選択可能。操作はワンタッチで、アルカリイオン水のレベルは3段階に設定できる。酸性水は洗顔などへの使用に適しており、浄水には中空糸膜技術を採用。
1つのカートリッジで、約1年使用可能(1日約25L使用の場合)。交換用浄水カートリッジ「UHC3000」の価格は17,000円(税抜)。
平野レミさんが登壇、アルカリイオン水の魅力を語る
会場には、アルカリイオン水を使ったレシピなどを提案する料理愛好家の平野レミさんが登場。
平野さんは「料理はもちろんお茶やコーヒーを飲むときも、常にクリンスイのアルカリイオン水を使っています。面倒なので市販のインスタントコーヒーを使っているんですけど、お客さんにも美味しいと喜ばれますね。同じ銘柄なのにうちで飲むコーヒーと味が違う、と驚く人もいました」と話す。
料理にアルカリイオン水を使うメリットについては、以下のようにコメント。
「ゴボウやほうれん草のアクを取るときはかなり早いですし、色もキレイに出ます。ほうれん草のグリーンが本当にキレイなんです。私は科学者じゃないから詳しくはわからないですけど、水道水とは全然違いますね。カツオの出汁を取るときも、もうカツオの香りがプーンとするくらいよく香りが入るんです。牛肉もびっくりするくらい柔らかくて、なんででしょうね」
アルカリイオン水で作った料理の試食も行なわれた。コーンスープはコーンの甘みが際立っており、口当たりもまろやかだった。
また、高級食パン専門店「銀座に志かわ」が、食パンを作る際にアルカリイオン水を使っており、に志かわの食パンも用意された。トーストしていない状態でもとても美味しく、もっちりふんわりした食感が印象的だった。
美容市場向け「スチーマー用軟水ポット」
このほか、美容市場向けブランド「WATERCOUTURE(ウォータークチュール)」からは、手軽に軟水が作れる「スチーマー用軟水ポット WS401」を、2月下旬に発売。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5,000円。
美容室やエステサロンで使われるヘア用・スキン用スチーマー機器では、ヘアケア・スキンケアの効果や機器保護の観点から純水やミネラル分が少ない軟水が使われている。そのために純水や軟水をプラスチックボトルや箱タイプで用意したり、専用の機器を使用して純水や軟水を作っていたりするのが現状だという。
スチーマー用軟水ポットを使うことによって、手軽に必要な分だけを作れ、スペースの有効活用やプラスチックごみの削減、コストの削減につながるとする。また本体サイズは2Lペットボトルよりも小さく、よりコンパクトなサイズに仕上げた。
まずは、美容サロンやエステサロン向けのプロ用機器として販売をスタートするとしている。
カートリッジの交換時期の目安は、1日1.6L使用の場合で3カ月。カートリッジ「WWC401」の価格はオープンプライス。店頭予想価格は4,500円前後。