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NECライティング、照明事業を新会社「ホタルクス」に承継 ~既存製品のサポートも継続

 4月1日付けで、NECライティングが行なっていた照明等の全事業を引き継ぎ、新会社「株式会社ホタルクス」が発足した。NECブランドの照明器具については、開発・製造・販売・修理業務を引き続き行なうとしている。

ホタルクスのロゴマーク

 新会社発足の経緯としては、まず2018年11月29日、当時のNECライティングの親会社にあたる日本電気(以下、NEC)が「2020中期経営計画」で、照明事業の譲渡を発表。

 この発表を受け、「NECが照明事業から撤退」との報道もされたが、照明事業は譲渡時点でNECブランドでの継続が決まっていたという。

 その結果、日本みらいキャピタルの運営する投資ファンドが95%、NECが5%の株式を保有する形で設立されたのが、ホタルクスとなる。

 NECの照明事業は、蛍光ランプの試作を1950年にラジオ事業部で開始して以降、新日本電気、日本電気ホームエレクトロニクス、NECライティングと社名を変更しながらも、一環して照明を開発・生産・販売し続けてきたという。

 新会社の社名は、阪神淡路大震災を契機に開発・発売した残光形蛍光ランプ「ホタルック」が企業ビジョンを、社史の基点である蛍光ランプの「蛍=ホタル」が歴史を、明るさの単位である「ルクス」が明るい未来や希望を、表現したものだとしている。

 今後は、これまでの歴史で培われた開発技術力・営業提案力を一層向上させ、「照明+α」をキーワードに、世の中の「安全・安心・快適」に寄与する商品・サービスを提供していくという。

 会社概要は、以下の通り。
 ・代表者:代表取締役 山村 修史
 ・事業内容:各種光源、照明器具、制御システムの開発、製造および販売
 ・資本金:4億円
 ・従業員数:268名
 ・株主構成:日本みらいキャピタル運営の投資ファンド 95%、NEC 5%

代表取締役の山村 修史氏