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ブルーエアの空気清浄機、値下げして何が変わった? ~新ClassicとBlue Pure

 セールス・オンデマンドは、11月1日に発表したブルーエアの普及価格帯の空気清浄機、「Classic X05」シリーズ(直販価格49,800円~89,800円)と「Blue Pure 231」(直販価格39,000円、ともに税抜)について、プレスセミナーを行なった。

空気清浄機「Classic X05」シリーズ
空気清浄機「Blue Pure 231」

ブルーエア アジア コーポレート セールスマネージャーが来日

 プレスセミナーには、ブルーエア社のアジア コーポレート セールスマネージャーのクリストファー・チャン氏が登壇。これまでの製品展開について、以下のように語った。

 「現在の世界人口は現在73億人ですが、このうちの9人中8人にあたる、67億人以上が劣悪な空気に悩まされています。さらに、室内の空気は屋外の5倍も汚れており、深刻な問題と言えるでしょう。

 我々は1996年の創業以来、世界最高の空気清浄機能を提供するために開発に取り組んできました。現在では、米国家電製品協会「AHAM(エイハム)」のクリーンエア供給性能に関する基準「CADR」において、当社の「ブルーエア600」シリーズは最高値以上を取得できる性能を、提供しています。この基準は、アメリカのほか、カナダ、中国、韓国も利用しているもので、事実上の世界基準と言っていいでしょう。

 当社の空気清浄機は、すでに世界60カ国以上で利用されています。日本では、2010年からセールス・オンデマンドと協業することで販売を開始しました。また2016年には、ユニリーバグループの傘下となり、製品を幅広く世界へお届けできるようになりました」

 また同社独自の空気清浄技術については、清浄機内に侵入したホコリや花粉などを帯電させることで吸着しやすくし、フィルターでろ過する「HEPASilentテクノロジー」を採用。これにより、0.1μm以上の微粒子を、99.97%除去するとともに、省エネと静音性能を実現したと語った。

AHAMの基準「CADR」で、「ブルーエア600」シリーズは最高値以上を取得
「HEPASilentテクノロジー」の解説
ブルーエア アジア コーポレート セールスマネージャーのクリストファー・チャン氏

日本市場における低価格戦略について

 2018年の日本での空気環境トレンドとして、セールス・オンデマンド マーケティンググループ ブルーエア・ブランドマネージャーの荒井 加奈子氏は、「風疹の5年ぶりの大流行、インフルエンザの通年流行、マイクロプラスチックによる空気汚染、規制緩和により深刻化した中国の大気汚染に加え、2019年の花粉飛散量は、2018年同様に通年値を上回ると予測されています。空気清浄機がますます欠かせないものになっていきます」とコメント。

 また空気清浄機のマーケット分析としては、2017年の販売台数は210万台、所有率は43.0%、2017年の市場平均価格は約33,000円という結果だったとした。さらに空気清浄機は、所有者の47%が1~3万円台のものを、28%が3~5万円台のものを、23%が5万円以上のものを利用していることが明らかになったという。

 日本市場については、日本の空気清浄機市場を、他のアジア圏と比較すると、単機能型空気清浄機の利用率が低いことが特徴で、加湿器や除湿機、冷暖房などとの複合タイプに人気があるという。

 2018年にブルーエアの製品について、セールス・オンデマンドが行なった調査によれば、空気清浄性能に対して価値は感じているものの、価格が高いという結果も明らかになった。

 そこで、日本市場での普及帯モデル第1弾として、昨年投入されたのが「Blue Pure 411」。そして第2弾として投入されたのが、「Classic X05」シリーズと「Blue Pure 231」だという。

日本市場での、空気清浄機の普及価格帯
日本の空気清浄機市場では、単機能型よりも複合タイプが人気
セールス・オンデマンド マーケティンググループ ブルーエア・ブランドマネージャーの荒井 加奈子氏

「Classic X05」シリーズ

 11月9日に発売された普及モデル「Classic X05」シリーズは、適用床面積75畳の「605」と、同33畳の「405」、同25畳の「205」の3機種を用意。直販価格は順に、89,800円、64,800円、49,800円(税抜)。「Classic X80i」シリーズと比較すると、センサーとオートモードを省略。ユーザー調査で利用頻度の少ない機能を省略することで、低価格を実現したのだという。

 集じん機能には、「HEPASilent テクノロジー」を採用。風量は3段階で調節可能。Wi-Fi機能は搭載し、スマホアプリから操作できる。フィルターは多層構造で、目詰まりを起こしにくいとしている。また別売りのエアモニター「Blueair Aware」を追加すれば、センサーとオートモードも利用できるようになる。

 「ブルーエア Classic 605」は、底面と側面から空気を吸い込み、天面と側面からキレイな空気を送り出す。清浄空気供給量は、255~1,105m3/時。本体サイズは、500×340×660mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約14kg。運転音は32-62db。消費電力は80W。

 「ブルーエア Classic 405」は、側面から空気を吸い込み、側面からキレイな空気を送り出す。清浄空気供給量は、204~595m3/時。本体サイズは、500×275×590mm(同)で、重量は約14kg。運転音は32-52db。消費電力は60W。

 「ブルーエア Classic 205」は、背面から空気を吸い込み、天面からキレイな空気を送り出す。清浄空気供給量は、128~374m3/時。本体サイズは、440×210×530mm(同)で、重量は約10kg。運転音は32-56db。消費電力は52W。

「Classic X05」シリーズを、Classic X80i」シリーズと比較
天面の操作部。これは電源ONの状態
風量1の状態
風量2の状態
風量3状態
搭載するWi-Fiを経由し、スマートフォンで操作
スマートフォンでの、ナイトモード(タイマー)設定
「Blueair Aware」(写真左)との連携により、センサー利用も可能

「Blue Pure 231」

 12月14日に発売予定の「Blue Pure 231」は、「Blue Pure 221」の後継モデル。直販価格39,000円(税抜)での発売予定で、約2万円もの値下げとなる。

 本体下部の360度全方向から空気を取り込で清浄し、天面からキレイな空気を送り出す。適用床面積は従来機と同等の39畳だが、空気清浄能力は異なり、8畳の部屋を清浄する時間が約6分から約8分に変更。能力を絞って求めやすい価格を実現した。

 フィルターは、花粉やホコリ、ダニ、PM2.5などの有害物質を99.97%除去する高性能フィルターを採用。折りたたみできる新形状で、保管や廃棄に便利としている。また新たに、生活臭に効果を発揮する「除臭カーボンシート」も備えた。

 水洗い可能なプレフィルターは5色用意し、インテリアに合わせて付け替え可能。「Diva Blue(ディーバブルー)」と「Dark Shadow(ダークシャドウ)」が各1枚標準付属し、このほか「Buff Yellow(バフイエロー)」、「Crystal Pink(クリスタルピンク)」、「Lunar Rock(ルナロック)」が別売される。

 本体サイズは、440×210×530mm(同)で、重量は約7kg。清浄空気供給量は、128~374m3/時。運転音は32-56db。消費電力は52W。

フィルター
「Blue Pure 231」ではフィルターを折りたたみ可能になった
完全に折りたたんだフィルター
プレフィルターをめくったところ
本体天面
ボタンのタッチで電源のON/OFFと風量を切り替えられる。これは風量1の状態
風量2の状態
風量3の状態