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ダイキン、AIが"好みの温熱環境"を自動実現、無線LAN搭載のエアコン「うるさら7」

 ダイキン工業は、AIと制御技術で"好みの温熱環境"を自動で実現する、無線LAN搭載のルームエアコン「うるさら7(Rシリーズ)」を、11月1日に発売する。能力2.2~9.0kWの10機種をラインナップし、価格はオープンプライス。店頭予想価格は14~43万円前後(税抜)。

AIと無線LAN搭載のルームエアコン「うるさら7(Rシリーズ)」

追加されたセンサーとAIで、自動で快適環境

 AIと制御技術で"好みの温熱環境"を自動で実現するルームエアコン。人の快適性に影響する、室内の温度・湿度に加えて、壁や床の温度から推測される輻射熱をセンシングした上で、それまでのユーザーの利用データに基づき、AIが"快適性"を判断。温度・湿度・気流をコントロールし、快適性を維持するという。

 従来機種では、室内の温度・湿度のセンシングにより快適さを算定していたが、新機種では、壁や床の温度、過去にユーザーが行なったリモコン操作を指標に追加した。AIは、ユーザーがリモコンを操作する度に、ユーザーの好みを学習していくという。

 また湿度コントロール機能については、高湿度時に自動で除湿運転を開始する「しつどみはり」と、「新・ハイブリッド除湿」を新搭載した。一般的なエアコンの除湿は「弱冷房除湿」のため部屋が冷えすぎる難点があり、かつては「再熱除湿」という弱い暖房のような形で対策していたが、電気代が高くなってしまうため、現在はあまり使われていないという。

 今回の「新・ハイブリッド除湿」では、室外の暖かい空気を利用して、熱交換器を暖める仕組み。再熱除湿と同様、冷媒管に「除湿弁」を設けて冷媒の温度を調節するという。外気を利用するため電気代が安く済むメリットがあり、1Wあたりの除湿量を比較すると、従来機が2.3cc、新機種が4.5ccだったという。

温度、湿度、輻射熱をセンシングし、ユーザーの好みに合わせた快適性をAIが判断し、快適さを維持するという
AI快適自動運転中
本体下部の手前側に、センサーとリモコン受光部がある
センシングのため、回転しながら稼働するセンサー部
新機種では、快適さの算定指標に壁や床の温度と、過去にユーザーが行なったリモコン操作が追加され、「新・ハイブリッド除湿」も搭載された
「新・ハイブリッド除湿」では、除湿弁を搭載し、外気で温めた冷媒を利用するため、電気代が安い点が特徴
画面中央の銀色部が「除湿弁」

 また無線LANアダプターは、従来機ではオプションだったが、新機種では内蔵となり、スマートフォンアプリ「Daikin Smart app」で、電源ONN/OFF、温度設定、タイマー設定、モード切り替えが行なえるほか、エアコンの空調をアシストする同社製品「アシストサーキュレータ」と連動させることもできる。GoogleアシスタントとAmazon Alexaを搭載するスマートスピーカーでの操作にも対応したという。

 デザインも刷新され、フラップ(ルーバー)が凹型の「ランドパーツ」でぐるりと囲われ、アクセントになっている。表示部やセンサー類は、このラウンドパーツ内に配置され、すっきりとした印象だ。

 このほか、熱交換器を清潔に保つ「セルフウォッシュ熱交換器」「ストリーマ内部クリーン」、風を当てずに快適空間を実現する「垂直気流」「サーキュレーション気流」、湿度を調節する「無給水加湿」は引き続き搭載する。

 製品の電源電圧は、能力2.2kWでおもに6畳用~4.0kWでおもに14畳用が100V、4.0kWでおもに14畳用~9.0kWでおもに29畳用が200V。

連携して稼働させられる「アシストサーキュレータ」
GoogleアシスタントとAmazon Alexaを搭載するスマートスピーカーでの操作にも対応
熱交換器の清潔、垂直気流、無給水加湿などは引き続き搭載される
垂直気流など、空気の流れを重視した機種のため、フラップ(ルーバー)は長め
熱交換器とフィルター部
リモコンのボタン類
リモコンカバー下のボタン類
室外機(2.8~9.0kW用)

2020年にエアコンのシェアナンバーワンを目指す

 新機種発表の場で、常務執行役員 空調営業本部長・船田 聡氏は、「今夏エアコン出荷台数は、当社では上期販売台数が100万台で過去最高に、業界全体でも過去最高となりました。当社は、2020年にエアコンのシェアナンバーワンを目指しています。

 エアコンには高級・中級・普及帯の3グレードがありますが、特に当社は高・中級グレードの販売が伸びており、今回発表する『うるさら7』も高級機にあたります。今後もこの2グレードに注力していく予定で、魅力のある製品を提供していくことが重要になってくると考えています」と語った。

 新機種より標準搭載となった無線LAN機能は、リモコン同様の操作を行なえるのみで、ユーザーの利用データ等は本体内に留まり、ビッグデータとして利用していないという。

 この点については、実際にどんな利用データを収集するか、そのデータをどう活用するかは検討中であるとしたが、結果的には、ユーザーの利便性などを向上できる製品やサービスとして反映する予定だという。

 エアコン単体で言えば、ビッグデータとAIを活用することで、ユーザーがリモコン操作せずとも、快適な空気を提供できる製品を目指すという。また例えば、故障の前兆や冷媒の漏れなどを早期に発見し、故障の前に修理したり、ユーザーの健康管理、ユーザーの見守りといったサービスを検討中だという。

常務執行役員 空調営業本部長・船田 聡氏