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ダイキン、壁と床にそった“垂直気流”で足元から暖かいルームエアコン「うるさら7」
(2015/10/1 15:48)
ダイキン工業は、フルモデルチェンジしたルームエアコン「うるさら7 Rシリーズ」2016年モデルを、11月1日に発売する。容量2.2kW~8.0kWの全11機種で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、23万円~42万円前後(税抜)。
暖房時の快適さにもこだわったルームエアコン。室内機内部の構造を見直し、新暖房方式として暖気を壁や床に沿わせて広げる「垂直気流」を採用した点が特徴。足元から暖まり、温風が直接体に当たらないため快適に過ごせるという。
暖房機能の革新で、冬の快適性も向上
ダイキン工業 空調営業本部 事業戦略室 谷内 邦治氏は、新暖房方式について次のように語った。
「近年エアコンの暖房機能は、火を使わず安全なうえ、省エネ性が向上したことなどから、使用するユーザーが着実に増えています。しかし、エアコンの温風は不快、肌が乾燥する、足元が暖かくないなどの不満があるのも事実です。そこで垂直気流を採用し、足元から温めて、人に直接温風を当てず、快適に過ごせるようにしました。2014年度には新冷房方式「プレミアム冷房」を採用し、夏の快適性を向上したので、今回は暖房機能を革新し、冬の快適性も向上させました」
垂直気流は、温風が舞い上がらないようにするため、暖気を真下に落とす「デュアルコアンダフラップ」を採用。新たに追加した風向板と補助フラップが、暖気を壁につたわせて床に沿って広がる気流を作り出す。
まず、運転開始時に「人・床温度センサー」が床面の温度を細かく検知して、斜め吹き気流でエアコンから離れた場所の床を暖める。その後垂直気流に切り替わるため、床全体をムラなく暖められるという。
また、給水せずに加湿できる独自の「うるる加湿」機能と、垂直気流で人に温風が当たらない構造のため、肌や唇が乾燥しにくいとしている。従来機と比較して約40%、肌の乾燥を低減した。このほか、部屋全体を快適に暖めながらも風量や吹き出し温度を抑えているため、静音性や省エネ性も高いという。
寒冷地でも使いやすい「タフネス暖房」
室外機の構造も見直し、外気温-25℃でも運転できる「タフネス暖房」を搭載。加湿ユニットを約50%小型化して熱交換器を大きくすることで、暖房性能が向上したという。即暖性もありエアコンから6m離れた位置でも、従来比約2倍の速さで設定温度に到達する。
「高温風モード」も搭載し、最高約60℃の吹き出し温度での運転可能だという。
このほか、環境に配慮した新冷媒「HFC-32」や、涼しさが続く「プレミアム冷房」、省エネ性が高く冷えすぎない「さらら除湿」などを従来モデルより継承する。カビや花粉などをフィルターで捕集する「ストリーマ空気清浄」や、フィルター自動お掃除機能も引き続き搭載。