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パナソニック、小容量でもおいしさを追求した「Wおどり炊き」搭載炊飯器
2017年7月20日 13:49
3合炊きモデルとして初めてWおどり炊きを搭載
パナソニックは、Jコンセプトシリーズの新たな製品として、可変圧IHジャー炊飯器「SR-JW057」を、9月1日から発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は8万円前後(税抜)。
小容量3合炊きモデルとしては、初めてWおどり炊き機能を搭載した炊飯器。Jコンセプトは、生活に豊かさを求め、モノにこだわる50~60代の目利き世代を主要ターゲットに、上質な暮らしを提案する日本製の家電製品として、2014年からシリーズ化。これまでに、洗濯機、冷蔵庫、エアコン、掃除機、炊飯器、電子レンジ、電動アシスト自転車、LEDシーリングライトの8つのカテゴリーで製品をラインアップしている。Jコンセプトシリーズの購入者の56.7%が、50~60代となっており、さらに、79.9%の購入者がメイド・イン・ジャパンであることを購入理由に挙げているという。
今回発表した可変圧IHジャー炊飯器は、従来から発売しているおどり炊きの「SR-JX056」に加えて、最上位モデルとして、Wおどり炊きモデルを追加した格好だ。
SR-JW057は、高速交互対流と可変圧力のWおどり炊きにより、米の一粒一粒に熱を伝えることで、かまど炊きのおいしさを追求。炊飯工程の後半の追い炊き時にも加圧して、釜内を高温化する加圧追い炊きにより、お米の芯までしっかりと熱を伝えて、より甘みともちもち感を引き出すという。同社によると、Wおどり炊きと加圧追い炊きの組み合わせにより、甘みが約10%向上し、もちもち感は約6%向上したいう。
「Jコンセプトシリーズのなかにも、Wおどり炊きモデルか欲しいという要望が高かったことから製品化した。コンパクトなデザインのなかにWおどり炊きの機能を入れる点では苦労したが、設置面積は変えずに、高さのみの対応で商品化することができた」(パナソニック アプライアンス社キッチンアプライアンス事業部炊飯器事業統括炊飯器技術部の佐野正人部長)という。
じっくりとやわらかく炊き上げる「よりやわらかごはん」コース
また、おこわコースでは、従来モデルでは、ざる上げに30分の時間がかかったが、もち米にあわせた専用コースにより、ざる上げを不要にしており、調理にかかる時間を約75分から、約50分に短縮したという。
そのほか、じっくりとやわらかく炊き上げる「よりやわらかごはん」コースも新たに搭載した。「おかゆまでのやわらかさはないが、それに近い形で食べたいという要望に対応して、初めて搭載した機能。60歳以上を視野に入れた機能である」という。
デザインは、従来モデル同様に、豊穣柄を採用。印刷されたアルミ材料を62mmまで深絞りを行ない、継ぎ目がない柔らかなデザインに仕上げたという。「食卓を飾る一品として、輝度が高く、薄くても強度がある構造にしている。漆器のような深みのある質感、光沢感を実現した」としている。シャインブラックと豊穣ホワイトの2色を用意する。
また、Wおどり炊きではなく、可変圧力おどり炊きを搭載した「SR-JX057」も同時発売する。店頭予想価格は6万円前後。「加圧追い炊き」と「おこわ」コースを新たに搭載した。カラーは豊穣ブラックのみ。
フラットな天面で、タッチ操作が可能な小容量炊飯器も
一方、同社では、フラットな天面を採用し、タッチ操作を可能にしたIHジャー「SR-KT067」も発表した。2017年11月1日から発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は22,000円前後(税抜)。
タッチキーとガラスパネルの採用により、スタイリッシュなデザインを実現したのが特徴で、操作部に凹凸がないためお手入れしやすくしている。また、LED表示による大きな文字で表示、暗い部屋でも見やすく、予約操作なども行ないやすくした。
「キッチンに馴染むシンプルなデザインとしており、美味しさも、デザインにもこだわる若い世代に向けて投入した」とする。
内釜を2段のIHと、ふた、側面ヒーターで包み込むように加熱。備長炭釜では、内釜の厚みを従来の1.5mmから、2mmへと約30%向上。内側には備長炭入りのコーティングを施した。
また、小容量でも炊き込みご飯をたくさん炊きたいという要望に応えて、炊き込みご飯を3合まで炊けるようにした。
大阪市内で会見したパナソニック アプライアンス社キッチンアプライアンス事業部炊飯器事業統括炊飯器技術部の佐野正人部長は、「今回の製品投入により、ライフスタイルにあわせて選べる小容量モデルをラインアップした」とコメント。
パナソニック アプライアンス社 日本地域CM部門コンシューマーマーケテイングジャパンスモールアプライアンス商品部キッチン商品課・梅原弘課長は、「パナソニックが、小容量分野を牽引していきたいと考えている」とした。
日本においては核家族化が進展。2人以下の世帯が6割近くに達しており、2人暮らしを想定した製品が伸張しているという。
「炊飯器市場は年間580万台程度で横ばいで推移しているが、小容量タイプは、前年比17%増と成長しており、約3割を占めている。さらに、少量タイプでも、2014年以降、IHの構成比が上昇しており、小容量タイプの39.0%をIHが占めている。小容量でも、ご飯をおいしく食べたいとこだわるニーズが高まっている」とした。