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パナソニック、温度の異なる2つの温風を同時に吹き分けられる世界初のルームエアコン

 パナソニックは、温度の異なる2つの温風を同時に吹き分けられるルームエアコン「エオリア WX/Xシリーズ」を、10月下旬に発売する。WXシリーズは容量4〜9kW。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は31〜42万円前後。容量2.2〜9kWのXシリーズは同25万円〜40万円前後(いずれも税抜)。

パナソニック ルームエアコン「CS-WX407C2」

 1つの熱交換器で温度の異なる2つの温風を作り出す、世界初のダブル温度熱交換器を搭載したルームエアコン。異なる温度の温風を同時に吹き分ける「ダブル温度気流システム」で、より速く無駄なく快適な温度空間を作れるとする。

 昨年モデルから搭載された、人の「暑い/寒い」の感覚を見分けて、個別に快適な温度空間を実現する「温冷感センサー」を引き続き搭載。人の感じ方を見分け、暖房の場合「暑い」と感じている人には温風を届ける時間を短くし、「ちょうどいい」「寒い」と感じている人には温風を届ける時間を長くして、それぞれに快適な温度空間を作っていた。

 だが、複数人を同人に快適にするには、これまでの気流システムには限界があったとする。そこで、可変圧力弁によって異なる2つの温度を作る「ダブル温度熱交換器」(暖房時最大約10℃差)と、「マルチ・ビッグフラップ」「マルチ・ルーバー」を新開発。温度の異なる2つの温風を同時に吹き出す「ダブル温度気流」システムを実現した。

 同システムにより、「暑い」と感じている人、「ちょうどいい」「寒い」と感じている人、それぞれに応じた温風を同時に届けることを可能にし、より速く無駄なく快適な温度空間を実現したという。

異なる2つの温度を作る「ダブル温度熱交換器」と、「マルチ・ビッグフラップ」「マルチ・ルーバー」を搭載したことで、温度の異なる2つの温風を同時に吹き分ける

「ナノイーX」を搭載し、部屋の空気環境はもちろん、エアコン内部も清潔性を向上

 従来品比10倍のOHラジカルを生成する「ナノイーX(エックス)」を搭載し、エアコン内部の清潔性や部屋の空気環境を向上させたという。

 「ナノイー」は、空気中の水に高電圧を加えて生成されるナノサイズの微粒子イオン。イオンには、花粉などの抑制効果を発揮するOHラジカルが含まれ、このOHラジカルを従来の10倍生成できるのが「ナノイーX」

花粉などの抑制効果を発揮するOHラジカルを従来の10倍多く生成する

 エアコン内部の清潔性については、内部クリーン機能と「ナノイーX」が、エアコン室内機内部のカビの成長を抑制。キレイな風を吹き出す。

 空気環境の改善に関しては、除菌効果が期待できる。加えて、タバコ臭/ペット臭/生乾き臭/汗臭/焼き肉臭の生活5大臭の脱臭に対応。中でもタバコのニオイは、従来比10倍の速さで除去。さらに花粉は日本全国の花粉を無力化するという。

霜取運転中も温かい風を送り続ける室外機

 室外機には、エネチャージシステムを搭載。室外機から大気中に排出していた熱を蓄熱ユニットに蓄え、この熱を霜取運転中に活用。霜取運転中でも、温風を止めない「ノンストップ暖房」を実現している。

 さらに本製品では、圧縮機の新駆動制御を採用しつつ配管の投入量を増量。蓄熱槽からの熱取り出し速度をアップすることで、霜取運転の時間短縮と共に室温変化を1℃以下に抑えた。これにより、霜取時の体感温度の変化を低減させる。

霜取運転中でも温風を止めない「ノンストップ暖房」を実現する室外機

 なお、前モデル同様にフィルターを自動で掃除する機能を搭載。掃除にかかる時間を、約15分間に短縮した。また温度設定を16〜30℃の間で、0.5℃単位で設定可能。インターネット接続用の無線アダプターを、ユーザーが取り付けられるようにした。