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シャープ、-40℃の冷気で急速冷凍する冷蔵庫「メガフリーザー」シリーズ
2016年8月30日 16:35
シャープは、-40℃の冷気で急速冷凍するモードを備えたプラズマクラスター冷蔵庫を、9月23日に発売する。容量551Lの「SJ-GT55C」、505Lの「SJ-GT51C」、480Lの「SJ-GT48C」の3機種で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、35万円前後、32万円前後、31万円前後(税抜)。
大容量冷凍室「メガフリーザー」が特徴の6ドア冷蔵庫。容量551Lタイプの冷凍室容量は192Lで、まとめ買いした食材をたっぷり収納できるという。
新モデルでは、上段冷凍室に急冷モード「タイマー冷凍」を新たに搭載。冷気吹き出し口の温度を約-40℃にし、30分間急速冷凍する。冷やし忘れていたグラスやおしぼりの急冷、冷製パスタやポテトサラダの粗熱とりなど、スピーディーに冷やしたい食材に最適としている。
また、急な来客時のおもてなしとして、フルーツを30分急冷したり、ダイエットスープ作りにスープを冷やして脂を固めて取り除くなど、さまざまな使い方ができるという。タイマー冷凍は、モード開始後30分でブザーが鳴るため、冷やしすぎも防ぐとしている。
下段冷凍室は3段に分かれており、食材の大きさに合わせて収納可能。1段目にはケースを自由に仕切れる「4切り(しきり)名人」を、引き続き採用。タテ収納で効率よく入れられるほか、食品が探しやすくなり使い忘れも解消できるという。
通常冷凍よりもさらに低温で保存する「新鮮冷凍」モードも備える。温度をコントロールして、安定した低温保存を可能にし、冷凍やけにつながる霜つきを抑え食品の鮮度を維持する。
フリージングでフードロス問題を解決
同社では、食費の節約や時短志向により、常備菜を作り置きしたり、生鮮食品を小分けで冷凍したりと、フリージングの需要は高まっているという。フリージングすることで、短時間で食事の準備ができ、食品を無駄なく使い切れるとしている。
こうしたフリージングは、家庭のフードロス問題の解決にも繋がると、シャープ 健康・環境システム事業本部 メジャーアプライアンス事業部 事業部長 菅原 靖文氏は話す。
「日本は世界有数の食品廃棄大国で、フードロス問題が顕在化しています。現在、家庭から捨てられる食品廃棄物は年間約302万トンで、1人あたり約25kgにのぼります。これまでは使い切れなかった食材は捨てられていましたが、フリージングを上手に活用することで、食材を無駄なく使い切れるようになるでしょう」(菅原氏)
野菜を雪の下で貯蔵する雪国の保存方法を参考にした「雪下シャキット野菜室」
野菜室は、周囲を冷凍室に囲まれた独自スタイルを活かし、野菜室全体を低温の冷気で包み込む「雪下シャキット野菜室」を新搭載。野菜を雪の下で貯蔵することでみずみずしさが保たれる、雪国の保存方法を参考にしたという。輻射5面冷却でスピーディーに冷やし、安定した低温制御(約2~5℃)を実現した。これにより、野菜の呼吸作用を抑制するとともに、野菜が寒さから身を守ろうとしてデンプンを糖に分解するため、甘味成分が約20%アップしたという。
野菜室天面に備える「うるおいガード」は密閉性を高めており、鮮度低下につながる乾燥を抑える。野菜室全体を高湿度環境にし、室内のどこに置いても鮮度を保持するという。2015年度モデル(SJ-PF47B)と比較して、水分保持率は約2.5倍、シャキシャキとした食感は約27%アップした。
大小さまざまは調味料をスッキリ収納する「段々スパイスポケット」
このほか、冷蔵室のドアポケットは、サイズの異なる調味料類をスッキリ整理できる「段々スパイスポケット」を従来モデルより継承。マヨネーズから小瓶までサイズに合わせて見やすく収納でき、使い忘れや重ね買いを解消する。
冷蔵室には、独自イオン「プラズマクラスター」を搭載。人工知能が冷蔵室内の開閉頻度や温湿度を検知して、イオンの放出を適切にコントロールする。冷蔵室内の浮遊菌や付着菌を除去し、きれいな冷気を庫内に循環させるという。
ドアタイプはフレンチドアで、ドア材には強化ガラスを採用。
551Lタイプの本体サイズは、685×745×1,820mm(幅×奥行き×高さ)。各室の容量は、冷蔵室が279L、冷凍室が192L、野菜室が80L。
本体カラーは、551Lと505Lタイプはグラデーションレッド、ピュアホワイト、メタリックブラウンの3色。480Lタイプはグラデーションレッドとピュアホワイトの2色を用意する。