カデーニャ

メールやソーシャルも確認できるアクティビティトラッカー「mi band 2」

 小米(シャオミ)科技ファンの私は今日も今日とて、中国に買い出しに……、ではなく、取材のついでにショールームに寄って買い物をしてしまいました(結果は同じ)。今回購入したのはアクティビティトラッカー「mi band 2」です。

Xiaomi mi band 2」(価格:144人民元(約2,400円)

アクティビティトラッカーは「活動量計」とも呼ばれますが、歩数やカロリーといった日常の活動データなどを計測し、後からスマートフォンで細かく確認できるという、ダイエットやエクササイズに最適なアイテムです。

一見ただのデジタル腕時計ですが、スマートフォンとBluetoothで通信し、クラウド上に運動量などを記録します
こちらが標準のスマートフォンアプリ「Mi Fit」で見たある日の運動量

 mi band 2を使う場合、通常ならスマートフォンにインストールするのは小米純正の「Mi Fit」アプリなのですが、Mi Fitがおもしろいのはサードパーティー製のアプリもいろいろでているところ。

 その中でも筆者が気に入ったアプリが「mi band tools」です。というのも、このアプリは運動量や心拍数などを知ることができるのはもちろんのこと、mi band 2をスマートフォンの着信通知ツールとしても使うことができるから。

サードパーティー製アプリ「mi band tools」。アプリからの通知制御やアラーム設定などmi band 2の機能をフルに使えて、なんと日本語表示も可能です
mi band toolsを使ってmi band 2を着信通知ツールに。アプリなどによって振動パターンを変えることもできます

 この「mi band tools」をインストールしておけば、SMSやメール、LINEなど、スマートフォンの着信通知をほとんどすべて手首への振動とバンドの画面表示で気づくことができます。

 通知元のアプリごとに振動パターンを変えることもできるので、慣れれば「ん、これはLINE」「あ、これはメールだ」と、感覚だけで着信の種類がわかったりもします。アクティビティトラッカーだったはずなのに、いつの間にか立派なスマートウォッチになってしまうんです。

 小米自身がmi bandに関するAPIや通信プロトコルを公開していることが、この便利さにつながっているのでしょう。API公開はぜひ他のIoT機器メーカーももっと積極的に取り組んでほしいなあと思います。

この記事は、2017年8月28日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。

大和 哲

1968年生まれ東京都出身のライター。88年、パソコン誌「Oh!X」(日本ソフトバンク)にて執筆開始。PCやスマートフォン、モバイル関係のQ&A、用語解説、プログラミング解説などを書く。代表作は「ケータイ用語の基礎知識」(インプレス・ケータイWatch) Oh!X誌上では「オタッキー(で)」とも呼ばれた、その筋人。最終学歴は東海大学漫画研究会。ホームページはhttp://ochada.net(イラスト : 高橋哲史)