カデーニャ

物理ボタンで操作ミス防止! 即売会向け簡易レジ「レジプラ」

 ※今回のレビューは、開発元のTOKYO FLIP-FLOPから製品を提供いただきました。

 カデーニャのオープン直後、「この製品をレビューして欲しい」という連絡とともに製品をご提供いただいたのが、TOKYO FLIP-FLOPが開発した簡易型レジ「レジプラ」です。

レジプラ

 レジといっても単体で動作するのでは無く、専用のアプリと連携して利用する仕組み。機能は非常にシンプルで、左側の3つが商品ボタン、一番右が購入を確定するENTERボタン。商品が売れた数だけボタンを押したらENTERボタンで購入内容を確認。さらにもう一度ENTERボタンを押すことで会計が終了し、次の会計が可能になります。

木箱の中身。シリアルナンバーをアプリから入力してスマートフォンと連携する
アプリの設定画面
iPhoneアプリと連携したところ

 アプリは横にスワイプすることで、3個以上の商品を登録することも可能。キャンセルは上側のボタンで、これを押すと会計全体がリセット。1つ前に戻るといった細かな機能は備えていない割り切り仕様です。

アプリの画面。商品には好きな画像を登録することもできる

 コミケなどの即売会に参加経験のある知人複数人に聞いてみたところ、「これを使うなら現金のやり取りの方が早い」とそっけない返事。なるほど、商品の金額やお釣りが一律で決まっていて、大量のお客さんが一気にやってくるようなケースではレジを打っている時間がなく、「商品を渡して500円お釣り」という1パターンに絞り込むほうがはやいのかもしれません。

 ただし、複数の異なる価格帯の商品を販売している場合は、会計時のお釣り候補をいくつか表示してくれるため、お釣りの計算間違いを防ぐことができるので、商品の計算に電卓を叩いて毎回計算する、という人であれば便利に使えそう。また、物理ボタンのためスマートフォンの画面でタッチ操作するレジアプリよりは操作ミスが少なく、コスプレで手袋している人なら手袋を外さず操作できる、というメリットもありそうです。

合計金額のお釣りパターンを複数表示してくれる

 間違ったら全部リセットというシンプルさや、消費税を考えない割り切りのよさも含めてかなりニッチな商品ではあるものの、フリーマーケットなどの小規模な即売会では便利に使えそう。販売が終わった後のログもCSVで出力でき、「何時頃にどれくらい売れた」という時系列での管理にも役立ちます。

 レジ機能を持ったアプリはいくつも出ていますが、レジプラは機能がシンプルでわかりやすいことに加え、物理ボタンで押しやすいところがメリット。フリーマーケットやコミケのようなイベントで、複数の異なる価格の商品を販売するという人は、1つ持っていると便利かもしれません。

この記事は、2017年9月14日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。

大戸あげる

Cerevo中の人のアカウント。アイコンはCerevoの第1弾製品「CEREVO CAM」のバージョンアップ版「CEREVOT」から。