イベントレポート
文具
【国際 文具・紙製品展2013】
片手で次々に貼れるテープや前後にひねる鉛筆削りなどアイデア文具
(2013/6/27 00:00)
文具の商談市「国際 文具・紙製品展 ISOT」が、6月26日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は28日までの3日間。一般および18歳未満の入場はできない。時間は10時から18時。
家電Watchでは、オフィスや家庭で便利に使える文具を中心に取り上げる。
“このアイデアを実現するために会社を立ち上げた”片手で貼れるテープ
ハリマウスでは、片手でテープが貼れるアイテム「ハリマウス」を紹介していた。
使い方は、ハリマウスの先端を紙に当て、横にスライドさせることで、紙にテープが貼りつく。その後ハリマウスを紙から離すと、内蔵の刃によって自動でテープが切れる。これにより、連続してテープを貼れるほか、貼りたい部分にのみ、テープの長さを正確に合わせて貼ることができる。オフィスで郵便物に封をする際や、自宅でラッピングなどに使えるという。
記者も実際に使ってみた。本体を紙に当てて滑らせると、感触はとても滑らか。修正テープのように、最後はピッときれいに切れる。手に持った印象は軽く、流線型ボディが持ちやすい。
「修正テープのような機構で、普通のテープが貼れるものは今まで無かった。このアイデアを妻と2人で5年温めてきた」と話すのは、開発を担当したハリマウスの坂本栄造 代表取締役。この製品のアイデアを実現するために前の仕事を辞め、新たに会社を立ち上げたという。2011年には本製品の特許を取得している。今後は両面テープなどほかのテープでも展開していきたいという。
ハリマウスの使用テープは12mm×13m(幅×長さ)という一般的に売られているクリアテープおよびメンディングテープで、あらかじめ1巻付属する。市販のテープに入れ替えて使用することもできる。
発売は11月を予定している。市場想定価格は700円前後。カラーはホワイト、シアン、マゼンタ、オレンジ。本体サイズは96×60×29mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は55g。
直線や波線、ミシン刃など、様々なパターンでカットできるペーパーカッター
デビカでは、波線やミシン刃などのパターンを選んで紙をカットできる「ペーパーカッター CP-4」を紹介していた。
刃に触れることなく、安全に紙をカットできるペーパーカッター。直線や波線、ミシン刃の3WAYでカットできるほか、紙を切らずに折れ線をつけることもできる。
使い方は、本体に紙を挟んで、切りたい形のツマミを選び、そのツマミを紙の上にスライドさせるだけ。ほとんど力はかけなくて良い。ツマミを往復させると、紙がきれいに裁断された。
同社の担当者は、「はさみよりきれいに、A4サイズの紙をカットできる。刃が出ていないので、子供にも安心。家庭で工作をする際などに、使ってみて欲しい」と話していた。
カットできる用紙は最大A4サイズで、一度に切れる枚数は1枚。刃は鉄製。本体サイズは60×400×34mm(幅×奥行き×長さ)。本体重量は207g。
発売は10月を予定。希望小売価格は1,260円。
交互にひねるだけ! 削りやすい鉛筆削り
ソニックの「ラチェッタ カプセル」は、コンパクトで持ち運びできる鉛筆削り。鉛筆を差し込み、前後にひねるだけで削れる「ラチェット機構」を搭載した点が特徴。従来の手で鉛筆をグルグルと回す鉛筆削りに比べて、簡単に力もかけずに鉛筆を削ることができる。
ラチェット機構とは、ドライバーやレンチなどの工具に採用されている機構で、回転方向を一方向に定め、逆回転すると空回りする。これによりラチェッタ カプセルでは、素早く鉛筆を削ることができる。
ラチェッタカプセルの本体はコンパクトで、卵をふた周りスリムにしたような形だ。実際にラチェッタカプセルで鉛筆を削ってみると、かなり軽快に、リズミカルに鉛筆を削れた。
同社は今年1月にラチェット機構を搭載した鉛筆削り「ラチェッタ ハンディ鉛筆削り」を発売している。新製品ではカプセル型を採用し、さらにコンパクトに持ち歩きやすくした。
芯先の削り具合は、「太い/細い」の2タイプから選べる。発売は9月を予定。希望小売価格は346円。