やじうま大掃除ウィーク

本格ワックスに初挑戦! フローリングがピカピカツルツルに

本格的なワックスがけに初挑戦! 用意したのは、ラグロンの「フロアトップコート」(左)と、リンレイの「ワックスかんたんワイパー」(右)

 6月に新居に引っ越しをして、今年初めての年越しを迎える。新しい家なので、自然と大掃除にも気合いが入る。そこで、今年は本格的なワックスがけに初挑戦した。

 東急ハンズの大掃除特設コーナーで選んだのは、ラグロンというメーカーの「フロアトップコート」と、リンレイの「ワックスかんたんワイパー」の2つ。ワックスだけでも様々な種類があるので、購入はかなり迷ったが、「床暖房フローリングにもおすすめ」という文字でこの製品に決めた。

 とにかく全くの初挑戦だったので、かなり気合いを入れて取り組んだが、結果は大満足! その分労力もかなりのものなので、覚悟して始めたい。

その1 床の上にあるものを移動、ひたすら掃除

まずは床の上にあるものを移動して、その後は念入りな床掃除を行なう

 まずはワックスがけする部屋にあるものを外に運びだそう。寝室の場合なら、ベッドや加湿器、サイドテーブルなど全て部屋の外に出す。それが終わったら次は入念な床掃除が待っている。掃除機→全体を水拭き→汚れが気になるところは洗剤で汚れを落とすという3段階の掃除を行なった。我が家の場合、特に床が白系なのでちょっとした汚れも目立つ。汚れの上からワックスを塗ってしまうと、汚れが落ちなくなってしまうので、事前の掃除はとにかく入念にした方がいい。

その2 ワックスがけ1回目

 掃除が終わったらいよいよワックスがけ開始だ。用意したワックス簡単ワイパーの容器に、ワックス液を移したら準備完了。リンレイの「ワックスかんたんワイパー」は、先端がスポンジになったワイパーで、容器内のワックス液がスポンジからしみ出てくるというもの。ワックス液が一度にたくさん出ないので、初心者にも安心というわけだ。

リンレイの「ワックスかんたんワイパー」のパッケージ内容。専用容器と、容器に直接取り付けるヘッド、ヘッド用のスポンジがセットになっている
ワックス液を入れたら準備完了。容器部分をこのように持って使う

 まずは玄関前の廊下のワックスがけからスタートしたが、思ったよりも難しい。なにしろ全くの初心者なので、どうやってかけたらいいか試行錯誤した。ワックス液の量が多いのか、少ないのかもイマイチわからない。で、ついついやってしまうのが、同じ場所の二度塗りだ。でも、これ、乾いた時の仕上がりが悪いので、絶対にやってはいけない。乾いた時にムラが目立ってしまう。

まずは小手調べで、廊下からスタート
ワックスを適量出しながら、スポンジで伸ばしていく
ヘッドのサイズは、フローリングの床板1枚より少し大きいくらい

 何度かやってみた結果、ベストだったのは「ワックス液の量を多めに出して、一度で終わらせる」というやり方。個人的には、ワイパーを手前にひくようにして、かけるやり方がやりやすかった。

その3 乾燥&二度塗り

 ワックスを塗り終わって、一安心……というわけにはいかない。ワックス液の種類にもよるが、今回購入したフロアトップコートの場合、二度塗りが推奨されている。乾燥時間は約20~30分ほど。乾燥時間は、部屋の場所や天候にも左右されるが、今の時期なら晴れた日の午前中から作業開始するのがベストだろう。また当然ながら乾燥中のワックスの上を歩くことはできない。トイレまでの道を確保するなど、事前に考えてから作業をすすめよう。

 二度目のワックスがけも、要領は同じ。ただ、何度か作業していくうちに慣れてきて、作業時間は確実に早くなる。

 ワックスかんたんワイパーは、ワックスの量を微調整できる、クローゼットの引き戸の下など細かいところまで作業しやすいなど、良いところもたくさんあるが、最大の弱点は腰をかがめた状態で作業しなければいけないということ。腰が弱い人や、20畳以上の広いリビングの人は、立った状態で作業できるツールを用意した方がいいだろう。我が家の場合は夫と交代で作業したので、なんとか最後まで作業を終えられた。

ワックスがスポンジからしみ出てくる
クローゼットの扉の下など細かいところも作業しやすい
ポイントはワックスを多めに出して、一気に広げること。一カ所を何度も往復すると、仕上がりにムラができる

 今回、リビング、寝室、洋室、廊下、キッチンの5カ所のワックスがけをしたが、片付けを含めた作業は1日では到底終わらない。土曜日の午前中から始めて、終わったのは日曜日の日が暮れた頃。雨が降っていたり、寒い日だと乾燥時間が長くなってしまうので、さらに時間が延びる可能性がある。ワックスがけを“決行”する日は、天気予報を含めて事前にしっかりスケジュールしておきたい。

大変!! だけど、仕上がりには大満足

 ざっと、工程を紹介してきたが、これを読んだだけで「大変すぎる」「無理」と感じた人も多いだろう。確かに大変――実際作業してみて、ワックスがけの業者を頼むと高い理由がわかったような気もする。しかし、注意したいのは業者は事前の片付けまではしてくれない。また作業中足を踏み入れられないのも一緒だ。それを考えるとかかる時間はそれほど変わらない。

 また、苦労を上回る満足感を得られるのも確か。表面はツルツル、見た目はピカピカで、その後のフローリング掃除が格段にラクになった。また、ワックスがけをするという目的で、部屋の中のものを移動して、その際にいらないものを捨てていけば、それこそ大掃除になる。これから毎年の恒例行事として続けていきたい。

ワックスがけ前の寝室
ワックスがけした後の寝室。見た目もツヤが出て美しい
少し分かりにくいが、奥がワックスがけしたあと、手前がワックスする前。奥の方がツヤがあるのが分かる

細かいところは万能クレンザーが便利

 さて、床がキレイになったところで、気になるのがキッチンやお風呂などの水回りの掃除だ。特にやっかいなのが、こびりついたコゲやお風呂の水垢。アルミたわしなどで強くこすれば落ちるが、その分、表面には無数の細かい傷が付いてしまう。私がおすすめしたいのは、UYEKIの「スーパーオレンジ 超マイクロパウダー ストロング」だ。

 この製品、一言でいうと昔からあるクレンザーだ。細かい粒子が入った洗剤で、その粒子を使ってこびりついた汚れを落とすというもの。スーパーオレンジの優れているのは、固形タイプのため、粒子の密度が高いこと、そして、粒子が細かいので、傷が付きにくく、汚れが落としやすい。

UYEKIの「スーパーオレンジ 超マイクロパウダー ストロング」
固形タイプの万能クレンザー。見た目にはハンドクリームのような容器に入っている
適量をスポンジやタオルなどに付けて使う

 正直、これさえあればほかの洗剤はいらないというくらい、愛用している。例えば、お風呂の鏡にこびりついた水垢、フライパンの焦げ付き、コンロまわりの頑固な汚れなど。少量のスーパーオレンジをスポンジやタオルなどに含ませ、しばらくこするとスッキリと汚れが落ちる。ただし、鍋などについた頑固な焦げ付きは、落とすのにかなり時間がかかるので、覚悟して臨んだ方がいい……ポイントはスーパーオレンジをケチらずたっぷり使うこと、乾いた布を使うことの2つだ。

浴室の鏡の水垢。水滴の後がそのまま残っている
スーパーオレンジで掃除した後はこの通り
鍋の焦げ付きにも有効だが、かなり根気のいる作業だ……

 最近は、“難にでも使える”という万能タイプの洗剤も色々出ている。年末の大掃除を面倒なこと、やらなきゃいけないこと、と考えるのではなく、「新しい洗剤を試すチャンス」ぐらいに考えて、まずは今週末最新グッズを探しにいってみてはいかがだろうか。

【2013年 やじうま大掃除ウィーク】

・1日目「お掃除大好きライター・スタパ齋藤氏が明かす、とっておきの掃除術」

・2日目「お掃除大好きライター・藤原大蔵氏が愛用する掃除グッズ」

・3日目「猫に快適に過ごしてもらうための大掃除」

・4日目「本格ワックスに初挑戦! フローリングがピカピカツルツルに」

・5日目「普段掃除しにくいサッシや畳、タイルの目地を徹底的にキレイにする」

阿部 夏子