「やじうま大掃除ウィーク」の3回目となる今回は、毎日の疲れを癒すお風呂だ。家庭の中では、割りと頻繁に掃除する場所ではあるが、天井や壁、蛇口などは放ったらかし、という人も中にはいるだろう。というか、私がそうだ。

　本稿では、できるだけ簡単、手軽に、浴室全体を掃除できる全4製品を紹介しよう。

■“風呂掃除なんて面倒くさい”という人は、「バスボン」1本ですべて済ましちゃえ　～山崎産業「バスボン」

山崎産業「バスボン」

　まず最初は、浴室全体の掃除をサッと掃除してしまえるグッズから紹介しよう。山崎産業の「バスボン」だ。

　お風呂用の掃除ブラシだが、特徴的なのが柄の長さが伸縮できる点。50～73cmまで変更が可能で、天井や壁など高いところを掃除する場合には長くしたり、浴槽や洗い場など身近な部分を掃除する場合には縮めることができる。要は、これだけで部屋が全体的に掃除できるわけだ。

 　ちなみに、ブラシ部分にはソフトでモフっとしたポリプロピレンの網目繊維を採用。柄は、可動部を回すことで、緩めたり固定したりできる。

柄の長さが50～73cmまで調節できる点が特徴だ	ブラシ部分は柔らかいポリプロピレンの網目繊維。モフッとしたソフトな手触りが特徴だ

　さっそく使ってみると、柄を長く伸ばせば、天井にも壁にも問題なく届く。浴槽は毎日洗っても、天井や壁となると洗いそびれてしまうことも多いが、これなら楽勝だ。ブラシも洗剤が泡立ちやすく、力を入れないでもヌメリが落とせてしまう。

　また、浴槽の掃除も楽だった。柄を伸ばせば、腰をかがめなくても浴槽内が洗える。これなら、大掃除が終わった後でも、普段の掃除を簡単にしてくれそうだ。

　本製品ではさらに、カラン(蛇口)にも使える点が特徴。ブラシ部が厚いため、蛇口部を包んで洗えるのだ。この後、蛇口など細かい部分に使えるグッズも紹介するが、「大掃除など面倒くさい」という人は、これ1本でささっと済ませてしまうのも十分にアリだ。

　難点としては、水を吸うとブラシが重くなるためやや力がいるところと、柄にフックなどが付いていないため、自分でヒモなどを付けないと置き場所に困るところか。それでも、これ1本で風呂場のだいたいの部分が掃除できる手軽さ、大掃除が終わっても普段使いで使い続けられる点はメリット。これで風呂場の掃除はすぐに終わらせてしまおう。

立ったまま浴槽の中が洗える。これは簡単だ	天井や壁にも簡単に届く	ブラシ部分が厚いため、蛇口なども包んでゴシゴシと洗える。掃除が面倒な人は、これで浴室のすべてを洗ってしまおう

山崎産業
http://www.yamazaki-sangyo.co.jp/

■洗剤なしで強力に汚れを落とす　～マーナ「ピクニッククリーン」

マーナ「ピクニッククリーン」

　もし、上記の「バスボン」で汚れが落ちなかった場合は、より強力に洗えるブラシを使うと良い。それが、マーナの掃除ブラシ「ピクニッククリーン」だ。

　約40cmの長い柄を採用した掃除ブラシで、こちらもバスボン同様、バスタブに入らなくても浴槽が洗えるのが特徴。だがこちらは、スポンジがザラザラとした硬い素材のため、がんこな汚れが落ちやすい。なかなか落ちないカビ汚れも、洗剤なしでサッとこすれば、すぐにとれてしまった。

 　また、ブラシの首が前後する点も良い。テキトーに壁に当てるだけで、ヘッドが壁にピッタリと密着してくれるのだ。掃除面積も広いので、簡単に掃除できてしまう。

ブラシの角度が変えられる	こちらも浴槽や壁が簡単に洗える。柄はバスボンより短いので、高いところには届きにくいが、洗浄能力はパワフルだ

　あと、柄の先端がフックになっているので、浴室に引っ掛けられるのもうれしかった。

　ところで、本製品のブラシ表面には「^_^」みたいな顔のマークがある。なんだか顔を壁に押し付けているみたいで最初は気が引けたが、これはスポンジの交換のタイミングを知らせるものらしい。パッケージには「スポンジの笑顔が曇ってきたら、別売りの専用リフィルとお取り替え下さい」とあった。というわけで、遠慮なくゴシゴシこすって、交換のタイミングを伺おう。

　溜まったしぶとい汚れを落とすという点では、「バスボン」よりもこちらの方が大掃除向きかもしれない。

ブラシの表面。表面はザラザラと固く、かなりパワフルだ	バスボン(右)と比べると、柄の端がフックになっており、ちょっとうれしい

マーナ
http://www.marna-inc.co.jp/ja/

■届きにくい汚れをピンポイントで落とす　～マーナ「蛇口まわりの水垢落とし」

マーナ「ニュースリム 蛇口まわりの水垢落とし」。蛇口掃除用であることを訴求したパッケージだ

　ここまでは浴室全体の掃除グッズを紹介したが、せっかくの大掃除だから、蛇口周りや、壁のちょっとした隙間など、もうすこし細部まで掃除してみよう。

　細かい部分の掃除に最適なのが、マーナの「ニュースリム 蛇口まわりの水垢落とし」だ。

　本製品はブラシではなく、薄っぺらいシート状のデザインとなっている。パッと見だと小さいアイマスクのように見えてしまい、掃除用具らしくないが、表面 全体に硬い樹脂加工が施されており、蛇口周りのしつこい水垢が洗剤なしで落とせるという。また中央には、硬い山折りのステッチが付いており、隙間に入り込 んで汚れを掻きだすという。

全体的にはアイマスクっぽいデザイン。写真中央部のステッチ部分が、細かい部分にも届いてくれる

　これは蛇口掃除に活躍したのは言うまでもないが、もっとも効果があったのが、壁の
ちょっとした凹みの部分だった。この部分、スポンジで洗ってもなかなか汚れが取れず、“もうどうでもいっか”と半ば諦めかけていた。しかし、本製品を使ったところ、山折ステッチが見事に隙間にフィットし、汚れがドンドン掻き出せたのだった。

　使用上の注意としては、パワフルなだけに、素材によっては傷つく恐れがあるということ。パッケージの説明によれば、フッ素樹脂加工、漆器、人工大理石、繊維強化プラスチックには使えないとあった。一般的な浴室なら特に問題はないだろうが、不安な人は、目立たない部分で一度使って様子をみるのが良いかもしれない。

基本的には蛇口周りの水垢落としに使用するものだが、長年掃除できなかった浴室の凹み部分の掃除に大いに役に立った	本来の用途である、蛇口周りを掃除しているところ	写真のように丸めて掃除することもできる

マーナ
http://www.marna-inc.co.jp/ja/
製品情報
http://shop.marna-inc.co.jp/products/detail.php?product_id=997

■グニャッとまがって曲面にもフィットする　～マーナ「しなやかたわし」

マーナ「しなやかたわし ハード」

　浴室には浴槽のフチや洗面台など、いくつか曲面部分がある。こうした曲線部分にピンポイントに使えるのが、マーナのブラシ「しなやかたわし」だ。

　本製品の特徴は、たわしの毛が生えるベース部(持ち手部分)が、ぐにゃっと曲がる点が特徴。これにより、曲面部分にフィットした状態で掃除できるのだ。

　実際に使ってみると、ブラシ掛けがとてもしやすい。一般的なたわしやブラシの場合は、ベース部が固定されているため、曲面でのフィット感がイマイチ弱かったが、これならガッチリを対象箇所に触れながら、しっかりと掃除できる。

ブラシのベース部分がグニャッと曲がるところが特徴	浴槽の曲面を掃除しているところ。フィット感が良く、掃除しやすい	洗面台の掃除にも使える

　ブラシ自体には特にこれといった仕掛けはないが、そのブラシを支えるベース部分を曲がるようにしただけで、使い勝手がかなり向上した。ちょっとしたアイディアが光る便利な製品だ。

マーナ
http://www.marna-inc.co.jp/ja/
製品情報
http://shop.marna-inc.co.jp/products/detail.php?product_id=283