年末特別企画

ソニーのイヤホン神アプデ、助かってます【私の2022】

今年買ったソニーのイヤホン「LinkBuds S」

お隣のAV Watchで、2022年に感動したニュースの一つは、使っていたソニーのイヤホン「LinkBuds S」の機能アップデートでした。Bluetoothの「マルチポイント接続」対応です。

スマホなど1対1の接続だけで使うのなら、今までの機能で何の支障もなかったですが、私の「2台使い」環境ではまさに待望のアップデートでした。移動時などにAndroidウォークマンでAmazon Musicを聞きながら、スマホでウォークマン「NW-ZX507」を操作したい場面が、よくあったからです。

もともとLinkBuds Sを買った時に、マルチポイント対応かどうかはあまり意識していませんでした。それまで使っていたAirPods Pro(最初のモデル)の調子が悪くなったため買い替えたのですが、LinkBuds Sのサイズ感などが気に入っていたので「なくても大丈夫か」くらいに思っていました。

それでも、人の混雑が戻ってきた場所や、寒い屋外にいる時などは、わざわざウォークマンをポケットから探って音量などを操作するのがけっこう面倒に感じてきました。

イヤホンの発売後に、次のモデルではなくソフトウェアアップデートでマルチポイントに対応するとは全く期待していなかったこともあり、アップデートの発表を見たときから驚いて、待ちきれずにいました。

11月、ついに配信開始されて、アプリのSony|Headphones Connectを経由して、本体ソフトウェアをアップデート。「これでついにスマホとウォークマンを同時接続できる!」と思ったら、その後にアプリのシステム設定で「2台の機器と同時に接続」を有効にする必要がありましたが、一旦有効にすれば、あとは自動で同時ペアリングができるようになりました。すごい!

ウォークマンとiPhoneの2台使いに便利

これで、スマホ片手にウォークマンで音楽を聴きながら、とっさに音量を変えたり曲送りしたい時も、わざわざポケットやカバンからウォークマンを探さずに、Headphones Connectのアプリ操作だけで解決。ウォークマンで再生中のアーティスト名と曲名もちゃんと表示されました。

アプリの「システム」タブで「2台の機器と同時に接続」を有効にします。ウォークマンで音楽再生中も、その楽曲名とアーティスト名などが表示されました

なぜそんなに面倒なことを気にしながら、スマホではなくウォークマンで音楽を聞くの? といわれると、せっかくイヤホンが高音質コーデックのLDACに対応しているので、手持ちのiPhoneではなくウォークマンで聞きたいから……でした。

ただ、アプリの設定でBluetoothの接続を「音質優先」にすると、場所によってはブツブツと切れてしまったため、結局は「接続優先」にしています。なので今のところの2台持ちのメリットは「スマホが音楽再生によってバッテリー切れになることはない」のが大きなところです。

大事な音質については、最上位モデルではないとはいえ、小型の筐体ながら低音の響きも良く、使い勝手などを含めて満足しています。今は主にAmazon Musicを使っているので、曲によって音質は様々ですが、新しめの曲もサブスクですぐ聞けるのは便利ですね。

ウォークマンZX500は少し動作が重い時もありますが、LinkBuds Sとの組み合わせ、気に入っています

ノイズキャンセリング機能は、立ち止まっている時や電車に乗っている時、歩いている時などに自動で切り替えるアダプティブサウンドコントロールが、自然に切り替わるので使いやすいと感じています。

マルチポイントによる同時接続は「iPhone&ウォークマン」だけでなく「ウォークマン&パソコン」など他の組み合わせも問題なくできました。今も在宅勤務は多いので、zoomやGoogle Meetなどオンライン会議でも使いやすいです。

ただ、長時間イヤホンを着け続けたい時は、以前に別の記事で紹介した“耳を塞がない”ambieのイヤホン「AM-TW01」が快適です。イヤカフのように挟む装着スタイルは、たまに着けているのを忘れるほど違和感がないです。数少ない出社時に、Slackの通知音を聞き逃さないようにするために愛用しています。

音楽をしっかり聴きたい時はLinkBuds S、ながら聞きしたいときはambieという形で、来年もしばらくは、この2台使いが定着しそうです。

ambie(左)とLinkBuds S(右)
中林 暁