やじうまミニレビュー
透けるのにムラなく塗れる「透明くれよん」が塗り絵におススメ!
by 福井 彩乃(2016/3/30 07:00)
どこのお子さんも、「お絵かき」「塗り絵」の類は大好きなことの一つに入ると思います。拙宅の1歳児(1歳になりました!)も、まだ「お絵かき」なんて上等なものはできませんが、ペンやら鉛筆やらの筆記具が大好きな様子です。
でもクレヨンで塗り絵をしていたら、下の絵が見えなくなっちゃった!! ということ、ありますよね。そんなときのために、とてもいいものを見つけました。その名も「透明くれよん」。対象年齢は3歳以上とありますが、1歳の息子と一緒に使ってみました。
メーカー名 | コクヨ |
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製品名 | 透明くれよん10色 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,934円 |
クレヨンの書き味はそのままに、色を透過してくれるというこのクレヨン。箱を開けたところから、普通のクレヨンと違いました。一般的なクレヨンはプラスチックや紙の箱の中がクレヨン型になっているものが多いですが、この透明くれよんはメラミンスポンジのような堅めのスポンジに切り込みが入っており、そこに差し込む形式で収納されています。後述しますが、これはクレヨン自体の堅さに関係している模様。
さらにクレヨン自体も、明るい色はあからさまに透けています! ドイツ製の硬い硬いグミを彷彿させる色味で、青・緑などの濃い色もよく見ると透けているようですが、クレヨンを見ただけではよくわかりません。
それぞれの色を箱から出して並べてみると、赤系、青・緑系はそれぞれ似通っていて、特に青・緑系の「あお」「みず」「みどり」「きみどり」の4色は、名前が書いていなければ判別が難しいほど。
それではいよいよ紙に書いてみることに。先ほどまで「本当にこれがだいだい色なのか……? 赤なんじゃないか……?」と思っていましたが、なんのなんの! だいだい色をはじめ、あか、き、きみどり、みどり、みず、あお、むらさき、うすだいだい、ちゃ、とそれぞれ鮮やかな色を見せてくれたのです。
特に面白いなと思ったのが黄色。クレヨン自体もかなり透明度が高かったのですが、紙に塗ってみるとまるで蛍光ペンで書いたかのような発色。クレヨンでこの色は、はっきり言って衝撃です。
次に、一般的なクレヨンと書き味を比べるために、黒いペンで絵を描いて塗り絵をしてみました。一般的……と言いながら、自宅にあったのは「はちみつのくれよん」。一般的なクレヨンよりもさらに硬いミツロウクレヨンなので、その差は歴然でした。
まず、紙に接した時の感覚がまるで違います。ミツロウクレヨンは「カッ!」とでもいうんじゃないかというほど硬く、広い面を塗るのがとても大変でした。さらに塗り跡がくっきりと出てしまうため、広い面をきれいに塗るのがなかなか難しい。逆に何度も塗ると、その部分はしっかりと重ね塗りができるので、色の強弱を出したい時に向いていそうな印象。
対して透明くれよんの方は、「にゅっ」という擬音語が合うような書き味。面で塗っていくのに適していて、広い面積を塗ってもほぼ色ムラが出ません。ちゃんとクレヨンの優しい風合いを残してこの書き味は、なかなか新鮮でした。これだけ柔らかければ、一般的なクレヨンのように、隣同士が触れ合うような収納の仕方では難しいのもうなずけます。
簡単に滑らかに描ける、塗れるという点では非常に良いですが、柔らかいだけに手や服など予期しないところにも付きやすく、特に小さい子供が使う際には周りに色がついてしまわないように注意が必要でしょう。
肝心の「透ける」ことに関しても、ミツロウクレヨンの方はやはり上から塗っている感がわかり、少し黒い部分がぼやけてしまいました。一方の透明くれよんは、近づいてよく見ても上から塗っているのかどうか、わからないほど透けています。さすが「透明くれよん」の名前だけある!
ただ、この柔らかさを考えると、確かに何でも口に入れてしまう年齢のうちに使うのは危ないように思うので、対象年齢になるまでしばらくしまっておこうかな、と思っています。
……といいながら、母が使ってしまいそうな気もしていますが。とにかく、クレヨンの風合いをしっかり残した透明くれよん、塗り絵の新しい仲間として、かなりオススメです。