やじうまミニレビュー

幼児が抵抗する間もなく、瞬時に計れる赤外線体温計

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
ドリテックの赤外線体温計「TO-300WT」

 我が家の1歳児は、幼児の例にもれず、よく熱を出す。医者から処方される薬は、何度を超えたら飲ませてください、などと言われるので、体温が気になることも多い。

 だが、幼児の体温を計るのは難しいもの。はじめは耳の中に入れる赤外線体温計を使っていたが、体温計の先端を耳に入れると、もれなくギャン泣きしながらジタバタする。わきの下に挟む一般的なタイプでは、十数秒すらじっとしてくれない。

 そこで改めて、最短2秒で計れるという、ドリテックの赤外線体温計「TO-300WT」を使ってみることにした。

一般的な体温計より、ふた回りくらい大きいサイズ
先端の赤外線センサーを計測したい場所に当てて計る
メーカー名ドリテック
製品名赤外線体温計「TO-300WT」
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,210円

 結論から言うと、非常に良い体温計。子どもがジタバタする間も与えずに、ピッ! と瞬時に計測してくれる。しかも、正確さも許容範囲だった。

 使い方は、非常に簡単。本体の電源ボタンを押して起動させ、赤外線センサー部をおでこなどに当てたら、改めて電源ボタンを押す。押したとほぼ同時にピッ! と電子音がして、温度が表示される。(仕様表での計測時間は、「最短2秒」と記載されているが、感覚的にはもっと短い気がする)

操作ボタンは1つだけ
最も一般的なボタン電池「CR2032」で駆動

 実際に、1歳になったばかりの息子を計ってみた。他の体温計では苦労させられたが、これでは一瞬で計れた。本当に、抵抗される隙もあたえずに計れる。あまりにも簡単なので、体のあちこちを計ってみる。どこを計っても差が±0.3度くらいなので、実用上は問題なさそう。

ヘン顔している間にピッ! と計測完了
首など、おでこ以外も計ってみるが誤差は±3度くらい

 耳の中に入れて計ることもできる。その場合は、本体先端のキャップを外す。あとは、先ほどと同じ。おでこなどを計るよりは、動き回る子どもに手こずるものの、計測時間は一瞬。何か、お気に入りのおもちゃや食べ物を持たせて、注意をそらせておけば、簡単に計れる。

キャップを外すと耳計測用のセンサーがある
耳の中に先端部を入れて、ボタンを押すと計れる

計測結果は正確なのか?

オムロン製の体温計との計測比較

 これだけ簡単に、しかも一瞬で計れるけど、計測結果がどれだけ正確なのかは気になるところ。そこで、筆者がいつも使っている一般的な体温計と比較してみた。こちらの計測時間は十数秒間。

 結果は、左の写真のとおりだ。オムロンの体温計が「36.5度」だったのに対し、「36.7度」。何度か繰り返してみたが、その差は±0.3度以内だった。何度も簡単に計れることも考えれば、実用上はまったく問題ない精度だろう。

いちおう気温も計れます

 通常の「体温計」モードでは測定範囲が32.0℃〜42.9℃。この範囲外では、「Lo」や「Hi」という表示になり、測定不能だ。だが、電源OFFの状態で、電源ボタンを長押しすると、体温以外も測定できるようになる。

電源OFFの状態で、電源ボタンを長押しすると体温以外を計れるようになる
体温計モードと同様に、電源ボタンを一回押すと数秒で気温を計測

子どもの体温を素早く安心して計れる頼もしい体温計

子どもが口にくわえても、それほど慌てる必要がない

 まずは、体温を一瞬で、だいたい正確に計れるのが最大のメリット。一瞬で計れるから、計り直すのも苦ではない。

 さらに、初めて手にした時は「大きな体温計だな」と感じたが、実際に子どもに使ってみると、この大きさが逆に安心。間違っても、飲み込んでしまうことがなさそうだからだ。ちなみに本体サイズは、124×34.5×24mm(幅×奥行き×高さ)。

 もちろん大人にも使えるが、小さな子どもがいる家庭には特におすすめしたい体温計だ。

河原塚 英信