やじうまミニレビュー

キングジム「スマホでスキャンしやすいノートカバー」

~普段使っているノートに書いたメモを素早く確実にスキャンできる

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
スマホでスキャンしやすいノートカバー

 取材時に書いたノートをスマートフォンで撮影することがよくあるが、これをきれいに撮るのは意外と難しい。スマートフォンが斜めに傾いたりしないように慎重に構えないと、スキャンした画像が歪んだ見辛いものになってしまう。

 このような悩みを解消するのがキングジムの「SHOT DOCS」というiPhone/Androidアプリだ。このアプリは、対応しているノートやファイルと組み合わせて使うことにより、書いた文書をすばやく確実にスキャンできる。今回紹介するのはその対応製品のひとつ、「スマホでスキャンしやすくなるノートカバー」だ。

メーカー名キングジム
製品名スマホでスキャンしやすいノートカバー
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,343円
パッケージ
左上に「SCANNABLE NOTE COVER BY SMART PHONE」のワンポイントが入る
名刺ポケットを用意
付箋紙を貼れるインデックスシート

 「SHOT DOCS」の対応製品に共通しているのは、書類の端が識別しやすいように工夫されていること。このノートカバーも、普通のノートを装着し、中央に黒いしおりひもをセットすることで、ページを黒枠で囲んだ状態にすることができる。この黒枠をもとに台形補正や余白のカットが自動的に行われるので、簡単にスキャンできるわけだ。

 しおりひもは使わないときは、はみだした部分を表側に巻き込んでスナップで留めることが可能で、不用意に垂れ下がってしまう心配がない。使うときはスナップから外して裏側に出して、スキャンしたいページを広げた状態で中央に置けば準備完了。あとは「SHOT DOCS」のアプリを立ち上げて撮影モードにすれば、黒枠を認識して自動的にスキャンしてくれる。

ノートの表紙を差し込むポケット
しおりひもを留めるスナップ
カバー外側にもポケットを装備
しおりひもをノート中央にセット
スキャン開始

 この補正機能はけっこう便利で、台形状になっているスキャン画像も補正して、正面からスキャンしたような見やすい画像になる。補正は基本的に自動的に行われるが、自動補正で問題があればあとから再度、手動調整することもできる。しかし筆者が使った限りでは、ラフな手書きのメモ程度ならば手動補正の必要を感じることはあまりなかった。

スキャン中の画面
スキャンが終わると自動補正が開始
スキャンしたページ

 ノートカバーにはA4およびB5サイズが用意されており、今回紹介したA5サイズにはノートは7mm横罫タイプが1冊付属する。市販のA5サイズ以下のノートを装着可能だ。ノートカバーのカラーはブラック、オレンジ、ブルーの3色。

 このほか、付箋を貼り付けられるインデックスシートや、名刺を収納できる透明ポケットも3つ用意される。この透明ポケットは低反射の素材を使用しており、ポケットに収録した状態でスキャンを行える。

 試しに自分の名刺をスキャンしてみた。前述した通りノートのスキャンでは手動補正の必要はほとんど感じられなかったが、名刺の場合は少し事情が異なった。というのも、筆者の名刺には右下が一部赤く色分けされており、この部分を「SHOT DOCS」のアプリが境界として台形として認識し、それが長方形に補正されるため歪んでしまったのだ。このため、正常な形としてスキャンするために手動補正を施す必要があった。例外的なケースではあるが、名刺やノートの中に違う色がある場合は注意が必要だ。

名刺をスキャン
右下が色違いのため台形として認識してしまった
台形を長方形に補正したために歪んでしまう
手動で再補正
再補正により正しく認識できた

 名刺のスキャン以外には、とくに問題は見られなかった。慣れてくるとノートのページをめくりながら連続スキャンするのも簡単で、軽快に使える。スマートフォンと手書きノートとの連携を考えている人にはおすすめのノートカバーだ。

片岡 義明