やじうまミニレビュー

ドリテック「カッターシーラー」

~袋の開封と密封がこれ1つでできる
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


ドリテック「カッターシーラー」

 キッチンを見回すと、必ず目に入るのがクリップや輪ゴムで止められた使いかけの食材の袋だ。食材によっては、使用頻度がそう高くないものもある。そういうものは再度しっかり口を止められたらいいのに、と思ったことはないだろうか。そんなとき役立つのが、今回ご紹介する「カッターシーラー」だ。


メーカードリテック
製品名カッターシーラー
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,466円

 カッターシーラーは、本体サイズが約100×37×38mm(幅×奥行き×高さ)と小ぶりにも関わらず、袋を開けるためのステンレス製カッター、袋に封をするためのシール機能が1つになった製品だ。重さはわずか43g程度で、単三形アルカリ乾電池2本で駆動する。

「+」側に、誤動作防止も兼ねたフックカバーがついているフックカバーは軽くひっぱれば外れるカッター部分。カッターの刃が直接手に触れないので、怪我をする心配が少ない
シーラー部分。使用時にはやや熱を帯びるスライドさせる方向を示す小さな突起

挟んでスライドさせるだけ。袋の密封と開封が簡単

閉じるときは「+」、開けるときは「-」を上にしてグリップするだけなので、分かりやすい

 袋を開けたいときは、まず本体のフックカバーをはずす。袋の一方をもち、本体の「+」と書かれた部分を上にして、間に袋を挟む。あとは、軽く握った状態で、白い「・」のある方向へスライドさせるだけだ。

 袋の端からスタートできないため、きちんと切り取りたいなら、裏返して、刃の届かなかった部分もカットする。熱は使わないので、強く握る必要はない。あくまでも軽くグリップして、滑らせるように動かすだけだ。お菓子の袋開けが苦手という方にはちょうどよい機能である。


カッターを使う様子。スライドさせる方向を間違えるとガタガタになるので要注意

 袋を閉じたいときも同じで、まず本体のフックカバーをはずし、「+」マークの先端あたりを閉じたい場所に合わせる。袋を挟んだ状態で約3秒ほどマークの部分を押し、軽く押したまま、ゆっくりと白い「・」のある方向へスライドさせる。

 最後までスライドさせたら袋を裏返し、シールのスタート地点から袋の端までを同じ要領で閉じ直す。これは構造上、どうしてもスタート地点から左側の袋部分が若干空いてしまうためだ。たまにシワがよってシールできてない部分も見つかるので、隙間のないことを十分に確認し、場合によっては部分的にやり直す。

 早い話が、「+」側で袋を挟んで、3秒押しつけたら、そのまま右にスライドさせるだけなのだ。内側にはニクロム線とセラミックでできたヒート部があるため、挟んだ部分が発熱し、野菜などがラップされているポリ袋、スナック菓子に使われるアルミ蒸着袋など、1枚の厚さが0.1mmまでのものが熱によって袋が接着される。手で動かすため、仕上がりはまるで機械を通したみたいに……とまではいかないが、これが結構しっかり閉じることができるのである。


シールする様子。必ず裏返して反対側も閉じる

 実際に自宅のキッチンの目に見える場所に転がっていた袋類をかき集め、カッターシーラーで封をしてみた。動画でご紹介しているマカロニの袋を始めとして、ごぼう茶や、コーヒー豆の入った袋、コーンフレークの袋など、さまざまなものが、前述の要領で再度封をすることができた。

 使用頻度が高いものならクリップでもいいが、出番の少ない食材はできるだけ空気を抜いてシールしておいたほうが、場所も取りにくいし、見た目もスッキリして気持ちいい。ただし、インスタントコーヒーの詰め替え用の袋だけは、厚みがあるせいか、跡すらほとんどつかない状態であった。

クリップ、洗濯ばさみ、輪ゴムはキッチンの定番インスタントコーヒーの袋以外はシールできたお茶の袋。穴が空いているように見える部分は、実は二重になっている
コーヒー豆の袋。キッチリと貼り付いているインスタントコーヒーの袋だけは全く効果がなかった

キッチンにあると助かる製品

 今回は開封済みの食品で試したが、カッターよりもシール機能が気に入ってしまった。実は最近、使いかけの上新粉があったのに、忘れて買い足して開封してしまったなんてことがあった。どちらもたっぷり余っており、すぐに使い切る予定もない。ここでもカッターシーラーが活躍。粉末なので接着するか心配したが、無事シールすることができた。

上新粉の袋もしっかりシールできたこのような部分は中央をつまみ上げた状態で、両サイドから接着するといいようだ

 例えば1人暮らしでは、食材を買っても使い切るまでに時間がかかることが多く、自炊の幅が広がるごとに、開封しては使い切れない食品が増える。気がつくと引き出しの中は洗濯ばさみにつままれた袋でひしめき合っていた、なんてこともよくある。クリップはふとしたことで外れるし、折り曲げた袋の口にはクセがついてしまい、食品を取り出しにくくすることもある。これもカッターシーラーがあればスッキリ解決なのだ。

 このほかにも、プレゼント用の手作りお菓子の袋詰めなど、アイデア次第でさまざまなシーンで使えるだろう。本体は約43gと軽く、どこにでも携帯できるというメリットもある。たとえば、宴会にビールのおつまみを持って出かけ、食べ残ったものをしっかり閉じて持ち帰るなんてことも簡単だ。匂いの強いものなどは、特にしっかりシールしておくと安心だろう。

 ただし、きっちり封出来るようになるまでに多少の慣れが必要だと感じた。閉じるときは「+」、開けるときは「-」を上にしてグリップし、白い突起のある方向に動かすと覚えればよいのだが、最初は移動スピードや、どの程度の強さで握ればいいかがわかりにくい。空いたお菓子の袋などで練習するといいだろう。

 しっかり閉じる一方で、再び開封したいときは、お菓子の袋を開ける要領で引っ張れば、力をかけずに簡単にはがれるので安心だ。ハサミやカッターは不要で開封できる。

 慣れてくると楽しく、他にシールできるものはないかと探してしまうくらい便利。シールするためにスナック菓子やおつまみを開けすぎないよう、どうか気をつけていただきたい。




2012年 9月 11日   00:00