やじうまミニレビュー

センチュリー「快眠!!音枕2 トラベル」

~旅疲れ防止に! 内蔵スピーカーで音楽を聴く旅行用枕
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


センチュリー「快眠!!音枕2 トラベル」

 いよいよ、大型連休が近づいてきた。せっかくの連休なので、普段なかなか行けない場所へ行ったり、旅行やイベントを企画したりと、色々プランを練っている方も多いことだろう。だが遠出となると、慣れない道や乗り物の移動で疲れるもの。張り切りすぎて、休み明けに疲れを残すのは避けたい…。

 そんな“旅疲れ防止”にちょうど良さそうな枕を発見した。センチュリーの「快眠!!音枕2 トラベル(以下、音枕2 トラベル)」だ。



メーカーセンチュリー
製品名快眠!!音枕2 トラベル
希望小売価格3,680円
購入場所直販サイト
購入価格3,680円

 音枕2 トラベルは、スピーカー内蔵で音楽が聴ける、持ち運びに便利な旅行用の枕だ。

 長時間の移動では、乗り物の座席にずっと座っていると首や腰が痛くなることがある。音枕2 トラベルは、身体と座席の間の緩衝材となって、姿勢を楽にしてくれる。さらに、スピーカー内蔵で、音楽も楽しめてしまうというものだ。

 ちなみにこの音枕2 トラベル、以前紹介した「快眠!! 音枕!」という製品の旅行用バージョンである。「快眠!!音枕!」とは、外国の枕のような大きくてふわっふわのスピーカー内蔵枕だ。この音枕シリーズには他にも、子供用タイプや低反発素材タイプなどが出ているので、興味のある方は製品サイトをご参照されたい。

本体パッケージ背面には本製品を使って気持ち良さそうに寝ている女性の姿がある

 本体はアルファベットのCのような形で、サイズは約350×250×100mm(幅×奥行き×高さ)と、枕としてはコンパクトだ。簡素なキャリングケースも付属している。

 重量は約200g。スピーカーを内蔵しているとはとても思えない軽さだ。これなら、気兼ねなく旅行に持っていける。

 左右には、2つの黄緑色のステレオスピーカーが付属している。向かって右側のサイドには、長さ約8cmほどのチャックがある。ここにデジタルオーディオプレイヤー用の接続端子が付属している。接続端子のコードの長さは約75cm。手元で操作するにも十分な長さだ。

 スピーカーに電源は必要ない。デジタルオーディオプレーヤーを接続すれば、そのまま手軽に音楽が楽しめる。iPod nanoであれば、そのままコードと一緒に収納も可能だ。

簡素なキャリングケース入り止め具で口が大きく開くので出し入れしやすい音枕2 トラベルの背面
本体向かって右側に、接続端子が入ったポケットがある接続端子のコードの長さは約75cm。手元で操作するにも十分な長さだiPod nanoは、そのままコードと一緒に収納できた

 手触りはポリエステル100%ですべすべ。枕の中綿はポリスチレンビーズ100%で、柔らかく、弾力がある。ビーズはギッチリ詰まっていないので、真ん中部分でふにゃっと曲げてコンパクトに収納したり、好みの厚さに調整することもできる。

真ん中部分でふにゃっと曲げればコンパクトに収納できる小型キャリーバッグの中でもさほど場所を取らなかった。実は緩衝材にもなるハンドバッグにも入るので、機内持ち込みにも便利

 さっそく車で使ってみた。枕に頭を委ねると、ビーズの弾力を感じる。ちょうど大人の首が埋まる高さで、耳の下にスピーカーがくる。揺れる車内でも、首もとが安定し、枕としても使いやすいものだった

  iPhoneを接続し、フルボリュームで再生すると、枕に内蔵されたスピーカーからかなりの音量が出る。しっかりと音が出るからといって、音が割れていることもなく、音質も悪くない。

 音量は、車に乗っている時なら、エンジン音や街の喧騒にかき消されて、ある程度の音漏れは気にならない。もし同乗者への音漏れが気になるなら、音量を小さめに抑えることもできる。首から上は枕に埋もれて聴くので、かなり小さい音量でも自分の耳には届く。

揺れる車内でも、首もとが安定してリラックスできる音楽を再生する。音量が小さくても、音源となるスピーカーが耳元にあるのでしっかり聴こえてくる
普通のクッションとしても使える車の座席でのサイズ感はこのくらい

 自家用車で使うのなら、備品として普段から置いておいても良い。鞄1つで出かけるような電車旅では逆に荷物になってしまうので向かなそうだが、長距離の新幹線や、窮屈な飛行機の座席で使用するにはピッタリだ。 

 

 音枕2 トラベルは、クッションとスピーカー、それぞれの機能で単独でも使えるほどしっかりしていた。クッションとして、背もたれに挟めば、腰への負担が和らいでだいぶ楽になるし、会社でも使える。スピーカーとしては、部屋に置いて音楽を流したり、皆で音楽を聴いたりもできるほどだ。正直ネタとしても面白いかな、とも思って買ったのだが、意外と本格的に使えるのでビックリした。

会社でクッションとしても使えるスピーカーとして部屋で音楽を聴くのにも使える

 残念なところは、水洗いできないという点だ。携帯用なので、枕カバーも使いにくいし、汗をかきやすい人は、夏場の使用を控えるよりほかないだろう。

 とはいえ、疲れが溜まりやすい旅先や移動中には、少しでも身体の負担が軽くなるよう配慮があったほうがいい。

 異国に行った日には、耳慣れない言葉を懸命に聞き取ろうとして、いつも以上に耳も疲れる。自分の場合、そんな耳の疲れをやわらげてくれるのは、飛行機の有線でもなく、ラジオから流れてくる現地の流行歌でもなく、ふだん日本で聞き慣れた音楽だ。旅先で自分のiPodに入った曲を聴くことは、大切なリラックス方法の1つ。こんな風にクッションとしても、スピーカーとしても、マルチに使える物があると重宝する。

 旅先でも音楽が欠かせない“No Music No Trip”な人や、旅好きの人は、ぜひ持ち物リストに加えてみてはいかがだろうか。自分に合ったリラックス法で、これからの行楽シーズンを楽しんでいただきたい。



2011年 4月 28日   00:00