やじうまミニレビュー

タカラトミー「親子のたいやきくん」

~子供も大人も楽しめる、電子レンジで作るたいやき
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


 

タカラトミー「親子のたいやきくん」
 甘い物には目がない記者だが、特に好きなのがたい焼き。たい焼き屋を見つけたら、どんな用事があっても寄り道しないと気が済まない。

 そんな私としては、タカラトミーから出ている「親子のたいやきくん」を見逃すことはできなかった。これは、子供と一緒に料理を楽しむ、いわゆる「クッキングトイ」というカテゴリーに属する製品だ。子供はいないが、たい焼きへの情熱を燃やす“たい焼キスト”としては、ぜひ一度使ってみたい。さっそく購入した。

メーカータカラトミー
希望小売価格3,360円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,176円


セット内容。基本的には付属のセットだけで調理できる
 この「親子のたいやきくん」、子供が調理をすることを考慮して、シンプルに作れる点が特徴だ。もちろん火を使わず、ウィスクやおたまなどの調理器具も要らない。電子レンジがあれば、あとはパッケージに入っているものだけで作れてしまう。

 まずは、牛乳、卵、砂糖、ホットケーキミックスを、専用の容器「生地シェイカー」に入れ、シャカシャカと振って混ぜる。次に「親たいやきトレー」という2つの型に生地を流し込んで、電子レンジで加熱する。加熱時間は500Wのレンジで約1分40秒。

 ちなみに、親たいやきトレーに生地を流し込んだ後は、「子たいやきトレー」という板で生地にフタをする。これは、具を入れるスペースを確保するのと、ホットケーキミックスを使った生地が膨らみ過ぎるのを抑えるためだ。

 加熱後は具を投入し、たい焼き同士をドッキングしてできあがり。今回はこしあんを入れてみた。なお、生地を流し込む前に、トレー内にサラダ油を塗っておくと、生地がトレーから取り出し易くなる。

 できあがったたい焼きは、“焼き”手順がないためか、色が黄色がかっており、触れると“パリパリ”というよりも“プニョプニョ”としている。ホットケーキミックスを使っているのだから当然だが、質感はたい焼きというよりかはホットケーキに近い。しかし、表面にはしっかりと鯛のウロコやヒレが象られており、見た目ではやはり「たい焼き」だ。

材料は牛乳、卵、ホットケーキミックスと砂糖を少々。個人的には砂糖が少なめの方がおいしいと感じた材料を「生地シェイカー」に入れ、約1分間シェイクするフタを「注ぎ口」に付け替え、「親たいやきトレー」という型に注ぎ込む。

トレーの上に「子たいやきトレー」をかぶせ、レンジに投入。調理時間は約1分40秒加熱後のたい焼き。取り出した直後はとても熱いので、必ず取っ手を持って取り出し、約1分ほど冷ます具を入れ、2つのたい焼きを重ねればできあがり。焼いていないので、もちろんこげ目はない

こしあんと生地の絶妙なハーモニーでうまい! が、食感は当然ながらホットケーキのようなもっちり系。本物のたい焼きのようなカリッとした食感ではない点に注意
 それでは、できあがったたい焼きをいただきまーす。うん、これはうまい! こしあんと生地の絶妙なハーモニーは、おやつにピッタリ。続いて、付属のレシピに書いてあった、ウインナーを挟んだホットドッグ風のたい焼きを作ってみたが、これまたウマイ! さらにレシピに倣って、ココア生地のたい焼き、抹茶生地のたい焼きにチャレンジ。うわーハズレなくウマイ! 特に抹茶は、抹茶特有の苦味とアンコの甘さがベストマッチで、甘党にはたまらないおいしさだった。

 ……だが、食感はたい焼きというよりかはホットケーキ(あるいは蒸しパン)。本物のたい焼きのようなカリっとした皮の食感を期待すると、裏切られてしまうだろう。

 とはいっても、生地にホットケーキミックスを使用し、しかも火を使っていない以上は、これは当然のこと。むしろ、怪我の恐れがなく料理が楽しめるという「安全性」と、しかもどの具を入れたらおいしいかと考え、オリジナルのたい焼きが作れるという「創造性」の面では、クッキングトイとして十分に価値がある製品といえるだろう。

 ちなみに、「子たいやきトレー」を使えば、小さいミニたい焼きも作れる。生地が余った時にはミニたい焼きを作ることで、“食べ物をムダにしない”ということも教えることができそうだ。

パッケージにはレシピ集も付属する。写真は「ホットドッグたいやき」。ウマイ!生地にココアパウダーを混ぜて、「ココアたいやき」のできあがり。チョコレートとホイップクリームとの相性は抜群

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今回最もヒットしたのが、抹茶パウダーを入れた「抹茶たいやき」。抹茶の苦味とあんこの甘さがたまらない余った生地を使って、「子たいやきトレー」でミニたいやきを作ることもできる

 また、子供だけでなく、甘い物好きの大人にも十分お勧めできる。たい焼きというよりもパンケーキ寄りではあるが、おいしいのは確か。私は撮影が終わったあとも、何度も作って食べている。あずきマーガリンやチョコレートホイップなど、好みのトッピングにできるのが何ともうれしい。

 ひとつ気になったのは、しっぽ部分など、トレーの奥に生地が入り込むため、洗っても生地がなかなか取りにくい。子供たちに後片付けの大切さを教えるためには良いかもしれないが、もし子供が私のようなテキトーな性格の場合には、途中で放り出してしまうこともあるかもしれない。

 大人でも子供でも、手軽に“たい焼き気分”が味わえるのはおもしろい。パーティでも普段のおやつにでも使えるので、一家に一台あってもいい製品だ。


2009年 9月 11日   00:00